2014年12月_ありのままの美しさ

見えないところに心を配る人の優しさ、温かさ、そして思いやり

「もの」には、その表面にあるもの、見えるものとして、私たちの目・感覚に直接入ってくるものがあります。しかし一方、それだけではないのではないか、と常々考えさせられていることもあります。それは言うなれば、そのものの本質、心、魂とでも言うべきものが、必ず内在しているのではないかということです。

よく似た商品を二つ並べても、一方には手が伸び、一方はそのまま売れ残ってしまう。なぜ、そのようなことが起こるのか。それは、そのものに内在する「心」とか「気持ち」「まごころ」といったものが、どれだけ込められているかによるものと思います。

たとえば、お母さんがまごころを込めて作ってくれた夕食やお弁当。文字や言葉以上にその心が伝わって来るときがあります。「元気に仲良く遊べますように」「丈夫に育ちますように」「勉強が上手くいきますように」等々。そのお弁当そのものの中に、お母さんの想い、気持ち、まごころがぎっしり詰まっていることを、子どもは敏感に感じ取ります。

良くも悪くも、その時々の人の気持ちが、手がけたものの内に宿ってしまいます。だからこそ、いかに普段から、自分の気持ちと心を「素直」で「上質」な方向へもっていくか。これが肝心要の基本だと考えています。

見えないところに心を配る。それがその人の人柄となり人格となる。誰もいない、誰も見ていないそんなところにかける人の優しさ、温かさ、思いやり。そういった心配りが、その人の飾らない美しさ、ありのままの美しさとなり、人々に温かい光を灯してくれる。

もしかしたら、私たちは、見えない本質を本能的に探り当て、無意識の内に手にしている、などと言うことが、少なからずあるのかもしれません。

広報あさひまち 2014年12月号より

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更新日:2019年03月29日