2015年1月_その先の未来へ

あけましておめでとうございます。皆様には輝かしい新年を迎えられましたこと、心からお喜び申し上げます。新しい年明けは、人の心を一新させます。清々しい年の初めに、日々新たなる心をもって、さらに一歩前進を心がけ、前向きに取り組んでまいりたいと考えております。

さて、私たち人間の多くは、常に目標に向かって努力・精進しています。しかし現実には目標を達成できる人とできない人が存在します。この大きな差はなんだろうといつも考えさせられることがあります。スポーツや勝負の世界など殊にそう感じることが多々あります。「なぜこの人は金メダルを取れて、あの人は取れなかったのか」それが実力伯仲の場合であればなおさらです。

過去にオリンピックでボートのチームを三度金メダルに導いたカナダ人のコーチの方が興味深い話をしておられますので、ここに紹介します。「金メダルを取る人は、金メダルがゴールになっていない。金メダルを取ったその先を描いているから、金メダルが取れるのだ」

「その先を常に見据える」このことが「事を成す」上で、いかに重要なことであるかということを、この言葉は教えていると思います。

今、私たちの朝日町も含め地方の課題は何なのか、と突き詰めて考えたとき、必ず立ちはだかるのが「人口減少社会」であります。その課題を解決するために、今までも、そしてこれからもあらゆる方策を考え実行していきます。しかしただがむしゃらに事に当たるのではなく、私たちはその課題解決の先にあるものを見据えながら事に当たらなければなりません。当面の課題解決がゴールではないのです。その一歩先にある「私たちの子ども・孫たちが、この地において志高く自信と誇りをもって生きていけるふるさとをつくっていく」という大きな理想に向かって進んでいくこと。このことが、直面する課題解決を確実に成し遂げられる最善の方法であろうと考えています。

なにがなんでも成し遂げるという強い決意をもって、全力で取り組んでまいります。

今年も皆様にとりまして、健康で、明るく、楽しく幸せ多い一年でありますよう心からご祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。

広報あさひまち 2015年1月号より