2013年9月_「セレンディピティ」 偶然の幸福に出会う能力 偶然の幸福をつかむ能力

偶然の幸福に出会う能力 偶然の幸福をつかむ能力

ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力。または、偶然に物事を発見する能力のこと。これを「セレンディピティ」というのだそうです。

2010年12月、ノーベル化学賞を受賞された、鈴木章北海道大学名誉教授は「セレンディピティ」について、こんなことを言っておられます。「何もやらない人はセレンディピティに接する機会はない。一生懸命やって、真剣に新しいものを見つけようとやっている人には顔を出す」また氏は、「大きな発見というのは偶然からやってくる。幸運がやってくるという、そのチャンスというのは人間誰にでも平等にあるが、それを生かすには、注意深い心と、一生懸命やろうと努力する精神、そして謙虚に考えるということ、それらがあって初めて大きな幸運が生まれる。そういう努力をしなければ絶対幸運の女神が生まれることはあり得ない」と言っています。このことは、成功と失敗を繰り返し、何千何万回もの実験を繰り返し、ほんの一瞬の失敗の結果から、予想だにしなかった全く新しい成果をついに成し遂げた、多くのノーベル賞受賞科学者が実感していることではないかと思われます。

それは確かに偶然の賜物かもしれません。しかしそれは成るべくして成し得た努力の賜物なのです。

やる気・挑戦、前向きな姿勢。まさに絶え間なき限界への挑戦が、幸運をつかみ取る能力(セレンディピティ)を高めていくことにつながって行くのです。

広報あさひまち 2013年9月号より

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更新日:2019年03月29日