2012年7月_人間の可能性「自己ベスト」を出すということ

人間の可能性「自己ベスト」を出すということ

「チョー気持ちいい」アテネオリンピック競泳男子百メートル平泳ぎ、優勝決定直後の北島康介選手の言葉です。北島選手はアテネ・北京両オリンピック競泳男子平泳ぎ百メートル・二百メートルで金メダルを獲得。日本人史上初となるオリンピック二大会連続二種目制覇という偉業を成し遂げられました。そしてまたこの七月二十七日開幕のロンドンオリンピックにも出場します。計り知れない北島康介選手の人間力・精神力に、人間の可能性、そして限界への挑戦を目の当たりにする思いであります。

本番で自己ベストを出す。言うなれば、かつて自分が一度も到達したことのない未知の世界に到達すること。しかも本番で実現する。これはなかなかできることではありません。すごいことだと思います。ただ、そこには必ず裏打ちされた苦しい練習の積み重ねがあり、自分を信じ一瞬にすべてを賭けるその土台があることを忘れてはならないと思います。

「なんも言えねえ」世界記録を出し、金メダルを獲得するという予告通り、北京オリンピック百メートル平泳ぎで金メダルを獲得した時の北島選手の言葉です。涙をこらえきれず、絞り出すような声で言った言葉。金メダリストとしての四年間に渡る想像を絶する重圧感、緊張感、責任感。それを乗り越えての偉業の達成。後に語った北島選手の言葉「この時、お世話になった方々への感謝を口にしようとしていたが、こみ上げてくる思いで言葉がでなかった」むしろ私はこの言葉に北島選手の人間性を見ることができ、さらに強くひかれるものを感じました。

苦しい練習の積み重ね。そこに初めて人間の可能性への挑戦があり、自己ベストへの道があるのだと思います。

広報あさひまち 2012年7月号より

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更新日:2019年03月29日