2011年10月_「運命」を変える 不断の努力と心がけ
交通安全町民大会当日の九月二十八日午前、国道二八七号線、町内玉ノ井地内にて自転車と軽乗用車による交通死亡事故が発生しました。
亡くなられた方が六十代軽乗用車運転の方が七十代。なんともやるせない思いでありました。
このような話を耳にするたび私たちは、人間の力ではどうする事も出来ない大きな力に支配され、どう踠いても運命には逆らえないのだ、と言う諦めにも似た気持ちになりがちです。
しかし私たち人間は、本当に「運命」に対して無力な者なのでしょうか。
以前の事でありますが、ある講演会で、元警視庁捜査一課長で、現コメンテーターの田宮栄一氏の話を聞く機会がありました。
講演の中で田宮氏は、「一つの重大事故の発生の前段には、二十九の軽微な事故があり、その前段に三百のヒヤリとするハッとする事柄が起きている。これを『ヒヤリハットの法則』と言い、この考えをさらに分かりやすく言い換えると、常日頃からヒヤリまたはハットする事柄を起こさないように努めることにより、二十九の軽微な事故、更には重大事故の発生を未然に防ぐことに繋がっていくのです」と話されました。
「なるほど、そうなのか。偶然と思われる事故も、私たちが関与できない運命の次元の話ではなく、私たちの不断の努力と心がけにより事故を未然に防ぐことができ、また、起こり得る可能性のある運命をも変えることができるのか!」
私はこの言葉を聞いた時の強い衝撃を、今でも忘れる事ができません。
広報あさひまち 2011年10月号より
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更新日:2019年03月29日