2011年2月_まちづくりの発想

現場(町民)目線の真実

ものの見方、考え方の妙。なぜこのような発想が浮かんで来るのだろう、という驚きと感心。このような柔軟な発想の根底には、何があるのだろう。私たち常人の発想との違いはどこから来るのだろうと、つくづく考えさせられる時があります。

ある企業家が、今話題性の高いLEDを蛍光灯に応用し、各企業への販売を検討し、相手先の総務部へ売り込みに行ったが、どこへ行っても断られてしまった。なぜそうなってしまうのか。今使っている蛍光灯を取り替えて、何年もかけて償却するような製品を売り込もうとしても、誰も相手にしてくれなかったというのです。

そこで視点を変え、売り先を総務部ではなく、現場に目を転じた、そこが大きなポイントでした。まず改めて、LEDの特徴の再確認を行ったというのです。LEDは色を調節する事ができる。これを活用し、現場であるスーパーの野菜売り場の照明に、野菜が新鮮に見える色に調節できる機能を付けたところ、それは単なる照明器具から、野菜が新鮮に見えるようにしてくれる「道具」に変身したと言うのです。それは売り上げを上げるための「道具」になったと言うのです。

誰に何の価値を売っていくのか。こちら側の視点ではなく、相手側の視点。相手が欲しい魅力は何なのか、という視点で徹底的に考え抜いた時、本当の魅力、必要性が浮かび上がり、形作られて来るのだそうです。

この話を聞いた時、まさしくこれは、まちづくりの発想そのものではないか、という思いがしたところでした。

広報あさひまち 2011年2月号より

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更新日:2019年03月29日