2009年11月_芸術文化の素晴らしさ

素直な気持ちで見ることと、その奥にある真実を見る目を養うこと

「見ようによっては、両手を合わせ拝んでいるように見える『拝みカマキリ』。実は、この左右の前脚を揃えて胸部につけるように折りたたむ独特の姿勢は、じっと動かずに待ち伏せをし、獲物を狙う時の体勢だと言われています。

ものの見方は千差万別で十人いれば十人の見方、そしてまた、同じ人でもその時の思い感情の違いなどによって、同じものを見てもまるで違った見方をしてしまう。

ものの本質・真髄とは一体どのようなもので、どうすれば見極めることができるようになるのでしょうか。

11月3日。45回目を迎える朝日町芸術文化祭。多くの来場者を迎えての式典が創遊館ホールで行われ、その折当町出身の若柳由美香先生の祝舞が披露されました。会場は水を打った静けさに包まれ、その中で至福の芸の粋を堪能させていただきました。

一芸を追求されたその先には、絶え間ない努力と研究心。そしてひたむきな情熱によって、普段私たちの気付き得ない真の意味を教えていただける。芸術とは奥が深いものだなぁと改めて考えさせられた思いです。

「茶の湯の中に何を見出すか」などと言うことは、素人の私にはとてもとても奥が深く口にすることもできませんが、ただ素直に見えるものを心に留め、触れるもの、聞こえる音など、体感できるものを自分の感性で味わう。このことがとても大事なことではないかと教えていただいた思いがします。

目の前にあるものを素直な気持ちで見ることと、その奥にある真実を見る目を養うこと。そこにも芸術文化の素晴らしさ、奥の深さの一端があるのではないかと思います。

広報あさひまち 2009年11月号より

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更新日:2019年03月29日