2007年4月_楽しく生きる

「大変だ」「困った」「どうしよう」。そんな時、ふと意識を自分の内から外へ移してみると、これが案外「生きている実感」に直面している時が往々にしてあるものです。

普通に、順調に暮らしていた時には気付かない、胸を押しつけられるような苦渋に満ちた困惑が、人間を一回りも二回りも大きく成長させるきっかけになっている時があるものです。そこから逃げるか、立ち向かうか。ここが大きな分かれ目です。
人間、逃げて逃げて逃げ切れることなど、そうそうできることではありません。後から後から手を変え品を変え、いつまでもいつまでも追ってきます。この労力たるや、計りしれないものがあるのです。それに引き換え、どんなに辛く大変なことであろうとも、現実から目を逸らすことなく、じっと前を見つめ勇気を持って一歩を踏み出すこと。これが以外に、思ったよりもすんなりと物事が解決し、順調に進むことがあるものです。
楽しく生きる。人生が充実しているかどうか見分ける方法。それは、自分のやっていることが楽しいかどうか。もし仮に今やっていることが楽しくないことであったとしても、楽しくする工夫はできるのです。自分の今を楽しいと思える状態に保つこと。前向きな積極的な考え方・行動こそが、楽しく生きる源かもしれません。


広報あさひまち2007年4月号より

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更新日:2019年03月29日