2006年4月_人間は自然の一部

この春、改めて自然の力の大きさを痛感させられました。

4月7日未明、町内大船木地区(大淀・大船木間)において、大規模な地滑りが発生。県道長井大江線を含む長さ約100メートル幅70メートル深さ25メートルの崖地が、眼下を流れる最上川に川幅3分の1まで流出しました(4月10日県発表)。
地元の方のお話では、今回地滑りのあった土地は、約百年前にも大規模な地滑りがあり、かなりの土砂が最上川に流出したということです。

詳しい因果関係はまだ調査中ですが、この冬の大雪による雪どけ水等も原因の一つではないかと推測されます。またこの土地についてはここ十年来耕作は行われていなかったという話もありました。
ここで確かに言えることは、人間は大自然の一部である。人間は自然と相対する立場ではなく、自然を形づくっている山川草木鳥獣魚等と等しく、自然を形づくっているものの一つだということです。
人間の生活そのものは自然の営みそのもので、守るとか保護するという次元を超えた一体となったもの、一つのものとして考えていかなければならないと思うようになりました。

急激な少子高齢化、労働人口の減少、地域社会の諸問題が、すなわちこのように、大きな自然の営みの中にも、深く大きく影響しているのではないかと、この地すべり災害を通し改めて考えさせられたところです。


広報あさひまち 2006年4月号より

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更新日:2019年03月29日