2006年7月_ラストゲーム

ワールドカップドイツ大会は、フランスとの決勝でPK戦を制したイタリアの優勝で幕を閉じました。

「ジダン、レッドカード。退場」一対一で迎えた延長戦後半、今大会を最後に引退を表明しているフランス主将ジダン選手が、相手イタリア選手の胸に頭突きをし、地面に倒し退場処分を受けました。
決勝戦という最高の舞台。選手生活を締めくくるには、又とない最高のステージの檜舞台から、自らの反則でピッチを去らなければならないフランスの英雄の後ろ姿。彼の胸に後悔の文字が刻まれることはないと信じたい。しかし、その胸の内は察するに余りある最後ではなかっただろうかと思われてなりませんでした。

「最初と最後は一回しかないんだ。最後の一本、きっちり決めろ!」ノックバットを持った高校時代の野球部の監督の言葉が、今でも耳の奥底にこだまします。「どんなに辛い練習でも最後は一本だけだ。ずるずるするのではない。気持ちを入れ、集中して最後は一回できちっと決める」これが監督の教えでした。

日々の練習の中で、いやと言うほど鍛えられた心と身体。一瞬一瞬に全神経を集中し、最後の一秒まで懸命にプレーする選手の姿。その汗と真剣な眼差しが、私たちに感動を与え、そのプレーに人生を考えさせられる。そんな中でジダン選手の退場。ピッチを去る彼の後ろ姿が、今も瞼に焼き付いて離れません。


広報あさひまち 2006年7月号より

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更新日:2019年03月29日