町長歳時記 2019年8月_忘れてはならぬもの

「震災」と「終戦」

阪神淡路大震災から24年、東日本大震災から8年、時の流れは確実にその糸を紡ぎ、思いを重ね刻一刻その重みを増しています。

24年前の1月17日午前5時46分、私たちは何をしていたでしょうか。早朝のテレビ画面からは地震によってもたらされたビルの倒壊など被害の一部が断片的に映し出されてきました。その異様な空気感にただ事ではない、計り知れない沈黙の恐怖が画面全体に漂っていました。時々聞こえるサイレンの音が、なおさらこの沈黙の底に眠る人々の呻きと混乱と悲しみを押し殺した序章のように感じられました。

村山町村会の視察研修が行われた7 月26日午前9時過ぎ、梅雨明けの暑さに向かう神戸の市街を通り、「人と防災未来センター」を目指しました。そこにはガラス張りの近代的な建物が聳え、壊れそうなはかなさの中に未来に向かう毅然とした決意のようなものを感じることができました。入館後まず4階に上がり「1.17シアター」に入りました。そこで目にした生々しい映像と大音響の迫力に、身動きもならず、これでもかこれでもかと被災各地の震災時の映像が私たちを襲ってくるのです。

そして3.11東日本大震災。いまだ行方の知れぬ人を含め多くの人命を奪い去った、地震と津波。想像を遥かに超えた、青い地球のエネルギーとパワーに私たち人類は自分の無力さを知り、叩きつけられた思いでありました。

多くの犠牲の前に、さらに多くの復興の力を積み重ね、今現在を生きている私たちは、過去の犠牲や過ちに目を背けることなく、繰り返し繰り返し語り継ぎ、生きる力としていかなければなりません。

日々うだるような真夏の暑さの中、今年も戦後74回目を数える「終戦記念日」を迎えます。

広報あさひまち 2019年8月号より

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更新日:2019年08月09日