町長歳時記 2020年2月_日本の底力
流れをも変える主体的な生き方
今の世の中、どこへ行っても「人が足りない」「人手不足だ」という話が聞かれます。今から十数年前の日本は、底知れぬデフレ不況に見舞われ、働く場の確保、雇用の創出と国挙げての経済対策の大号令の下、必死になって取り組んできました。ちょうどその当時からしますと180度転換した、そんな雇用状況、経済環境になったかと思われます。このような時代ではありますが、依然として生活環境は良くならない、豊かさの実感がつかめない、そんな空気感が世の中全体を覆っているように思われます。
そのような中、戦後日本は何を成してきたのだろうかと、過去を振り返ってみると、そこには大変ながんばりがあったように思われます。
昭和時代の後期、オイルショック、世界不況、貿易摩擦など深刻な経済環境に見舞われた時、多くの日本の経営者たちは、これら外的条件にだけ責任転嫁させることなく、あくまで主体的に行動し、様々な分野で創意工夫・技術革新・経営改革を行いコストダウンを図り、値上がり分をカバーし、輸出減となるところを却って増えるという状況に転換させてきたのです。
世の中は常に変遷していきます。変わるのを当たり前と思えば、むしろその変化を自分の事柄として変化に順応し、創意工夫に努め主体的にその変化に対応することによって、あらゆる可能性を引き出し、前へ前へと進むことができます。そんな積極的な行動が、むしろ流れを自分たちの手で変えていくことにつながっていくのです。
身の回りにあることは、すべて自分事として捉え、自らがいかに行動すべきかを常に主体的に考えて生きていく。そんな生き方が、変化を怖れず、力強い生き方を可能にしていくのだと思います。
広報あさひまち 2020年2月号より
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更新日:2020年02月14日