2017年12月_地域の子どもは、地域の宝

みんなで育てる地域の子ども みんなで築こう地域の学校

11月27日に開催された「青少年健全育成町民大会」で、海外派遣事業に参加した朝日中3年生6名の発表がありました。「朝日町の学校で育てられて良かった」。これは、この発表のためにみんなで努力する姿を間近で見てきたお母さんの言葉です。

この発表に引き続き、習志野市秋津コミュニティ顧問の岸裕司氏から「コミュニティ・スクール」のあり方についてご講演をいただきました。

その中で、「社会的親」という耳慣れない言葉がとても印象深く心に響いてきました。「社会的親」とは、血縁のない子を「うちの子」と捉えるような関係です。運動会も子どもたちだけでは成立しない少人数の学校では、地域の運動会として、保護者以外の大人たちも一緒になって取り組んでいます。これら学校行事に一緒に関わってくれている地域の人たちを、社会的親と捉えることができます。そんな社会的親と多数関わる環境で育ってきた生徒たちは、大人との関係や人との距離感などを学習し、大規模中学に進学しても意外とすんなり新しい環境に入っていけたということです。むしろ社会的親が少なかった大きな学校の生徒よりも友だちづくりが上手な傾向があるそうです。

この話を聞いた時、私は身震いを感じました。小さな学校だからと言って、何もうつむくことはない。規模の大小ではなく、地域の人たちと一緒に学校づくりをしていくことで、真に「生きる力」を身につけていくことができる。さらに故郷を思い人々を思いやる、優しく力強い人間に育っていく。「この小規模校は、社会的親の大規模校だ」。正にこの言葉に勇気づけられた思いです。

「この学校で育てられて良かった」と言ってもらえる学校は、きっと学校に関わる地域の人たちにも生きる喜びを伝え、地域に新たな活力の息吹を与えてくれるものと思います。

広報あさひまち 2017年12月号より

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更新日:2019年03月29日