2018年6月_「楽しみ」の法則

主体性が楽しみを育み 楽しいところに人は集まる

戦前の日本の物理学者であり、随筆家であった寺田寅彦氏の言葉の中に、こんな一節があります。

「興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである」――。なるほど、と私も思わず口元で唸ったところであります。

世の中には無数の事柄があって、それら一つひとつについて、何が面白く、何が面白くないか、などということは、到底把握できるものではありません。今自分の前にあるものは、世の中からすれば、極々狭い範囲の中での比較にしかすぎず、これが全てだなどと言うことはできません。

もしかしたら、自分の知らないもっと別の分野についても、一歩踏み込んでみた時、今以上に興味の持てることがあるかも知れません。

いずれにしても、楽しみは多い方が良いと思いますし、いろんなことに興味を持つことは、素晴らしいことだと思います。

また、いくつになっても新しいことに挑戦し、新たな発見に一喜一憂する、そんな人間味あふれた、真に躍動感のある生き方に惹きつけられることが多々あります。なぜなら、そこには自分で自分の人生を切り拓いていこうとする、主体的な人間の強さがあるからです。

ただじっとそこに立ち止まり、誰かが声をかけてくれるのを待っているのではなく、自ら歩き出し、扉を開けて前に進んでいく。そんなメッセージが前述の言葉には込められているように思います。

何事にも前向きにやってみることで、興味ができる。そして、自分が楽しむことにより、より多くの人々にその楽しさを伝えることができる。そして、そんな楽しいところに人は集まってくるのです。

広報あさひまち 2018年6号より

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更新日:2019年03月29日