町長歳時記 2020年9月_コロナ禍後のまちづくり

コミュニケーションの断絶から「つながり」による地方再生へ

人がいて、家庭があって、隣近所がある。そこに集落という地域が形作られ、そして町ができる。

私たちが今問い直す「まち」とは、地面の「つながり」だけではなく、生活を共有していく人と人との「つながり」そのものではないかと思うのです。

今、世界中がコロナ禍の中にあって、人と人との直接の「つながり」を絶たざるを得ない状況にあります。一緒に話すことも、飲むことも食べることも、また歌うことも、手をつなぐことも閉ざされています。そんな私たちは心ならずもマスクをし、人との距離を取り、言葉少なに語ることを、相手に対する「思いやり」としなければならない。なんとも微妙な空気感の中に立たされています。

私たち人間の「よろこび」は、人と人との「つながり」によってはじめて実感されます。一人だけでは充足されない人間の本性は、人が寄り添い話し合い、支え合いながら生きていく「つながり」の中に、より確かな生き甲斐として組み込まれていきます。

私たちの暮らしは、どんなに時代が進化しても「つながり」を抜きにして語ることはできません。より強固な絆で結ばれた地域社会の構築こそ「コロナ禍後」の町づくりであり、その原点が「つながり」であることを忘れてはなりません。

「コミュニティデザイン」を提唱した東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科山崎亮客員教授の「人と人とのつながりが、地域の課題を解決していく」この言葉が「コロナ禍後の地方再生」に大きな影響をもたらしてくるものと思います。

広報あさひまち2020年9月号より

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更新日:2020年09月16日