町長歳時記 2021年3月_自分を支える大事な柱

真面目に生きる自分の心に正直に生きる

昔、ある村に年老いた父と息子が暮らしていました。ある日老父の飼っていた馬が逃げ、村人たちは気の毒がっていると、逃げた馬が野生の駿馬を連れて戻ってきました。村人たちがお祝いに駆け付けると、その駿馬に乗っていた息子が馬から落ち、足を骨折してしまいました。それからしばらくすると、村は隣国と戦争になり村の若者たちの多くが亡くなってしまいましたが、足を折った息子は戦争に行けず、死ななくて済んだということです。

これは中国の故事「人間万事塞翁が馬」という話であります。人生は様々な状況変化の連続であり、その時々の判断だけでは事の良し悪しは摑みきれないものだと教えています。

今私たちはこれまでにない変化の激しい時代に生きています。こんな時代だからこそ、どんな状況にあっても、自分を貫く強い心を持ち続けていくことが必要です。それには、自分自身に納得した生き方ができたかどうか。その時々の生き方・判断が自分の気持ちに忠実であったかどうか。と、自分の胸に手を当て、自分の心に聞いてみることが大事です。

全世界を覆うコロナ禍。亡くなられた方を含め感染者の爆発的増大。感染拡大を抑えるための「緊急事態宣言」等による人の流れと経済の停滞による社会環境の著しい閉塞感。一方ウェブ会議等の推進によるオンラインシステムの充実発展とAI・コンピューターのさらなる進歩が、今後の仕事環境はもちろん、地域間格差の解消をはじめ、地方のあり方そのものにも大きな変化を与えてくれると思われます。

時々刻々変化する社会状況の中、今がどのような状況にあろうとも、真面目に生きていく。自分の心に正直に生きていく。このような生き方が、未来においても、自分を支えてくれる大事な柱になるものと思います。

広報あさひまち 2021年3月号より

この記事に関するお問い合わせ先

政策推進課 広報ブランド係

〒990-1442
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1115
電話番号:0237-67-2112 ファックス番号:0237-67-2117
お問い合わせはこちら

このページに対するご意見をお聞かせください。
この情報をすぐに見つけることができましたか?
お求めの情報が十分掲載されていましたか?
ページの構成や内容、表現はわかりやすいものでしたか?

朝日町役場へのお問い合わせは、各ページの「この記事に関するお問い合わせ先」へお願いします。

更新日:2021年03月16日