町長歳時記 2021年9月_「感動」の真実

東京オリンピック・パラリンピックが伝えたもの

人は歳とともに涙もろくなるのだろうか。感動にふと目頭が熱くなり、涙ぐんでしまった顔を、家人に見られまいと、不自然に視線を逸らす。鼻をかむような振りをして、ティッシュで顔を覆い目元の涙を拭いて何食わぬ顔をして再びテレビの方に目を向ける。そんなことが幾度あったことだろうと、終わったばかりの東京2020オリンピック・パラリンピック大会の余韻を感じながら振り返っています。

日本のみならず全世界を覆い尽くしたコロナ禍の中、本当に東京オリンピック・パラリンピックが開催されるのだろうかと、誰もが心配した大会でありました。私たち一般国民にしてそうなのですから、選手の皆さんの気持ちについては、推し量る術さえ分からぬ程のギリギリの精神状態ではなかったのかと思われます。

大会前の世論調査では大会中止や再延期を求める声が8割ほどであったのが、パラリンピック閉会直後、某大手通信社による緊急世論調査では、東京パラリンピック大会が開催されて「よかった」と回答した人が約7割に上ったとの記事を目にしました。

オリンピックはもとより、パラリンピックアスリートの幾多の感動の場面が、多くの人々の目に触れ心を震わせることが出来た事実を、私たちは深く心に刻んでいかなければならないと思います。

人間の素晴らしさ。人間の持つ可能性への挑戦が、私たちの未来を必ずや最良のものへと導いてくれる。そう信じさせてくれる生きた指針として、東京オリンピック・パラリンピックが存在したことを歴史が証明してくれると確信しています。

広報あさひまち 2021年9月号より

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更新日:2021年09月17日