町長歳時記 2022年5月_よく見て打つ

今この瞬間から目を放さず精一杯生きる

先日、町内のシルバー世代の方々で作られているソフトボールチームに加えていただき、実に何十年かぶりにボールとバットを握らせていただきました。

それこそ私のグローブは何十年もそのままで、見るからに固く、とてもボールを受けられるようなものではなく、見かねたメンバーのお一人が自分のグラブを使うよう勧めてくれました。キャッチボール時もアンダースローで投げてくれたボールでさえも怖く感じられ、ましてやトスバッティング、フリーバッティングの時などボールに目がついて行かず、気持ちばかりが焦りなかなかボールに当たりません。

フリーバッティングの時、ピッチャーをしてくださった大先輩の方が優しくど真ん中に投げてくれるのですが、それでもバットは空を切り、ようやくボールに当たって喜んだのもつかの間、ボールの上っ面を叩きボテボテのゴロ。身体が妙に前につんのめり、恐ろしくバランスを欠いた体勢になり、それをキャッチャーの方から優しく指摘され、自分でも苦笑いしながら確かにそうだなあと納得したところでした。

気だけが焦り、ボールをよく見ず迎えに行っている姿。最後まで良くボールを見る事が基本なのに、無意識の内にボールから目を放し、前方のフィールドだけに気持ちが向いてしまっている。よくありがちな失敗を分かっていながら繰り返してしまう、それが一夜漬けの体験というものなのでしょうか。

今に集中する。今この瞬間を大切に生きる。そして今というこの瞬間から目を放さず精一杯生きる。今私たちを取り巻く現実の社会は、過去になく膨大な難問課題に直面しています。そんな時こそ、目の前にある身近な暮らし・生活に目を凝らし、今私たちが打てる最善の対応に全力を傾けることが大事だと、教えていただいた思いです。

広報あさひまち 2022年5月号より

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更新日:2022年05月16日