町長歳時記 2025年11月_子どもは 「授かる」ものである
感謝の心をもって、 謙虚にそして誠実に生きる
日本の宗教評論家であり仏教思想家である「ひろさちや氏」の著書『まんだら人生論(下)』にある、次のような話に出会いました。
「最近の親は、子どもを『つくる』と考えている。……しかし、昔の人々はそうは考えなかった。子どもは仏様から『授かる』ものだと信じていた。わたしは、昔の人々の考え方のほうが素晴らしいと思う。……」
少子高齢化が叫ばれて久しくなります。この間、流れに歯止めを掛けられたか、または好転したかと言われれば、残念ながらそうした事実は無く、その兆しもなかなか見られない状態でありました。むしろコロナ禍を境にその傾向は雪崩を打ったかのように深刻さを増すばかりであります。
少子化対策に何も為さなかった訳ではなく、むしろ子育て支援策には、経済的負担軽減や健康支援、子どもの医療費無償化など、でき得る限りの様々な支援策を実施してまいりました。また出会いの場の創出や結婚支援策についても取り組ませていただいたところであります。
しかしながらそれら努力が功を奏さないのは、どこか根本的なところで食い違いが生じているのではないかと思うようになりました。
そんな時「子どもは『授かる』ものだ」という言葉に出会い、ハッと気付かされました。
そうだったのだ。「子どもを『つくる』」などという傲慢な気持ちや態度では、子どもを授けてくださるはずなどないのだ。ひたすら謙虚にそして誠実に物事に向き合い、感謝の心をもって生きて行くことの中で、運命や出会い、そして新しい生命の誕生へと導かれて行くのではないのだろうか。という思いに至ったところでありました。
広報あさひまち 2025年11月号より
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更新日:2025年11月14日