2月17日 エコミュージアム案内人の会主催 町の工芸作家を訪ねるツアー

ほおづき窯での見学会の写真

町エコミュージアム案内人の会が主催する「朝日町ふるさとミニ紀行 朝日町の工芸作家を訪ねる」が2月17日に行われ、町内外から15人が参加しました。

当日は陶芸家の柴田とみ子さん(ほおづき窯/大滝)、同じく長岡千明さん(常盤)、草木染金属工芸家の牧野広大さん(立木)、蜜ろうキャンドル作家の安藤竜二さん(ハチ蜜の森キャンドル/大谷一)の工房を順に訪問。この道を志したきっかけや創作活動の思い出、モノづくりへの思いなどについて、その技を拝見しながらお話しを聞きました。

東根市から参加したという女性は、「どの作家さんも、町の自然や環境の中で、暮らしを楽しみながら創作活動をしていることが伝わってきた」と語り、「大変面白く、刺激を受けた。朝日町に益々興味が湧いた」と笑顔で話していました。

集合場所へ参加者が集まっている写真

午後1時、創遊館に参加者が集合していました

ほおづき窯の柴田とみ子さんが笑顔で迎えてくれました

まず最初にお邪魔したのは、「ほおづき窯」の陶芸作家、柴田とみ子さんです

【柴田さんのプロフィール】
1955年、朝日町生まれ。1978年に愛知県立窯業訓練校入学し、2年ほど瀬戸の窯で修業を積む。1981年町に戻り、大滝に「ほおづき窯」を開く。

(ほおづき窯)
朝日町大字大滝542 電話番号:0237-67-3710
 
※ギャラリーになっており、上記で直接作品を購入できます。
※また、柴田さんの陶芸作品は「道の駅あさひまち」でも取り扱いがあります。

陶芸家になるまでの経緯を説明する柴田さんの写真

この地に工房を構えて40年。その来歴や作品づくりへの思いについてうかがいました

素焼きの器と柴田さんの写真

ギャラリーの奥は作業場になっており、焼く前の作品もたくさん置いてありました

棚に並ぶ焼き入れ前の陶芸作品の写真

柴田さんの作品は、自然の草花を描いているのが特徴だそう

工房で説明する柴田さんと周りを囲む参加者

今回は、絵付けの作業を見せていただきました

灰色の器に白く花びらの絵が描かれている写真

筆を使って、花びらの一枚一枚を丁寧に描いていく作業。お見事です。
 

さて、続いてお邪魔したのは・・・

ガス窯の前でお話する長岡さんの写真

同じく陶芸作家の長岡千明さんの工房です。

同じく陶芸作家の長岡千明さんの工房です。

【長岡さんのプロフィール】
1984年、朝日町生まれ。2007年名古屋芸術大学インダストリアル(工業)デザインコース卒。2009年、愛知県立瀬戸窯業高校専攻科修了。2017年町に戻り、工房を開く。

(長岡さんの工房)
朝日町大字常盤地内 電話番号:090-5879-7353

※ご実家の納屋を改装した工房です。駐車スペースが限られています。
※お立ち寄りの際は、上記にご連絡ください。

作業台のある工房を思い思いに眺める参加者の皆さん

Uターンしてご実家で工房を開いた長岡さん

白いシンプルなデザインの陶器が並ぶ棚の写真

鉄分が多い土に、白い化粧土と釉薬(ゆうやく)をかけて焼き上げる「粉引き」という技法で
作られた陶器の食器たち。
「土の風合いを残したい」という長岡さんのこだわりが感じられます

粘土を円柱形に成形したものが並ぶ写真

成形して乾燥中の器たち

粘土を手に、ろくろの前に座る長岡さん

ろくろでの成形作業を見せていただきました

ろくろの上で回る粘土と、添えられる手のアップ写真

回る ろくろと粘土に長岡さんが手を加えると・・・

左に完成した白い器と、右に成形後の粘土の器

みるみる内にこのとおり、きれいな円柱形に!
左は焼き上げて完成したものです。ひと回り小さくなっているのがわかります

さて、お次は・・・

カラフルなお皿が展示されたテーブルと、その奥に立つ牧野さん

草木染金属工芸家の牧野広大さんのアトリエ(旧立木小学校)へ

【牧野さんのプロフィール】
1986年、愛知県生まれ。2004~2008年、東北芸術工科大学芸術学部美術科工芸コース金属工芸専攻(学士)。2008~2010年、同大学院芸術文化専攻、工芸制作特別研究領域金子研究室(修士)。2012~2015年、寒河江市美術館にて社会教育指導員(2013年より美術館専門員)として勤務。企画・運営に携わる。2010年から芸術家グループ「あとりえマサト」として、朝日町旧立木小学校を拠点に作家活動中。

(受賞歴)
2017年 テーブルウェア大賞(東京)佳作、2015年 山形県総合美術展(山形)山形放送賞、テーブルウェア大賞(東京)佳作、2013年 高岡クラフトコンペ(富山)コンテンポラリークラフト部門 優秀賞、テーブルウェア大賞(東京)佳作・宮田亮平審査員賞・・・ほか

(牧野さんの問合せ先)

優しそうな笑顔で話している牧野さんの写真

廃校の利活用事業として、町の旧立木小学校をアトリエとして使用している「あとりえマサト」。
牧野さんほか、工芸・芸術活動を行う作家グループです

制作作業中の牧野さん

牧野さんの作業場は、小学校の元給食室。制作作業の一部を見せていただきました

アルミニウムの板を金づちで叩いている手元の写真

樹木をくり抜いて作った型などに合わせてアルミニウム板を叩き、
少しずつ器の形に整えていきます

制作風景に見入っている参加者の様子

作業に見入る参加者の皆さん

レンガの作業場の上に、銀色のアルミニウムの板が並ぶ様子

アトリエ内には様々な道具や、作業中のパーツがありました

展示中の作品を興味深く見つめる参加者の皆さん

また、牧野さんの金属工芸には、「草木染」(一部 漆、金属箔も使用)が施されています

金属の内部まで色素が染みこむ技法を使っているため、洗っても色落ちしないそうです
参加者の皆さんも興味深く作品を見ていました

 

そして最後は・・・

蜜ろうキャンドルを手に説明する安藤さんの写真

当ツアーの案内人も務めてくださった安藤竜二さんのアトリエへ。

【安藤さんのプロフィール】
1964年南陽市に生まれ、5歳より朝日町(立木・宮宿)へ。1983年~ 実家のさくら養蜂園で養蜂を学ぶ。1988年、蜜ろうの優しい灯火に惹かれ、日本で初めて蜜ろうキャンドル製造に着手。1990年、独立しハチ蜜の森キャンドル開業。ドームハウスの工房を自作。2004年、社団法人国土緑化推進機構「森の名手・名人」に選定。2010年、JICA(国際協力機構)「ラオス一村一品運動」技術支援アドバイザーに着任。

(ハチ蜜の森キャンドル)
朝日町大字立木825-3 電話番号:0237-67-3260

※5月から2月の土日のみ営業
※予約制で「蜜ロウソクづくり」「ハンドクリームづくり」の体験教室の受付あり

様々な道具が並ぶ工房と木のデスクの写真

あらゆる道具が手作りという安藤さんの作業場

蜜ろうのブロックを手に話している安藤さんの写真

キャンドルの材料になるという、蜜ろうのブロックを見せていただきました

溶かした蜜ろうを鍋から掬い、芯にまわしかけてろうそくを作っている様子

蜜ろうに熱を加えて溶かし、芯にまわしかけて
少しずつ層を重ねてロウソクにする技法

椅子に座る参加者と、立ちながら説明する安藤さん

工房の2階は体験教室の部屋になっています

蜜ろうを粘土のように手でこねている4人の参加者の皆さん

柔らかくした蜜ろうを粘土のようにこねて、オリジナルキャンドルづくりに挑戦

りんごの形の蜜ろうキャンドルを持った手のひら

町広報もチャレンジ。りんごの形にしてみました

丸かったり、松ぼっくりやプレゼントボックスの形の蜜ろうキャンドルたち

こんなに色々な形を作ることができます

この記事に関するお問い合わせ先

政策推進課 広報ブランド係

〒990-1442
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1115
電話番号:0237-67-2112 ファックス番号:0237-67-2117
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更新日:2019年03月29日