2月11日 いもがわ少年教室 下駄スキーづくり
平成23年2月11日、西部公民館が主催する「いもがわ少年教室」が開催され、西五百川小学校児童とその家族12人が昔ながらの下駄スキーづくりに挑戦しました。
この教室では、かやぶき職人の白田吉蔵さん(常盤)と大井幸一さん(同)を講師に迎え、「昔の遊びシリーズ」としてこれまで、「木製そり」「運転そり」「竹スキー」「手作りかんじき」など、昔ながらの遊び道具を作ってきました。下駄スキーとは、歯のない下駄の裏に竹を張ったもので、凍った路面を滑って遊ぶ道具。昔はあちこちの商店でも売っていたそうで、おおよそ50代以上の方々にとっては身近なものだったそうです。
参加した親子は、桐の木片を削ることからスタートし、その後「なた」や「のみ」「かんな」「のこぎり」「きり」などの道具を駆使しながら、集中して作業。昼食を挟んで約4時間後にスキーが完成すると、公民館入口の傾斜で試乗を楽しみました。
これまで長年にわたり、子どもたちにモノづくりの楽しさ、大切さを伝えてきた白田さんですが、講師を務めるのは今回の講座が最後。白田さんは「これまで5年間にわたりいろいろな遊び道具を作ってきましたが、どれも楽しい思い出です。いつも最初は作るのが大変そうな様子でしたが、いざ作業が始まると誰もが熱心に工作に取り組んでいました。出来上がった道具を使って、わいわい騒いでいる様子を見たときが一番幸せでしたね。まさに『やって良かった、教えて良かった』と思う瞬間です」と振り返っていました。

下駄スキーの完成見本です
作業開始前にこれといった説明はなく、参加者は実物を参考にしながら作業しました

こちらは全員に配られた設計図です

最初は、四角い桐の木片をひたすら削ります
削ったところがスキーの先端部分になります

「まだまだ削り方が足りないかな…」

「お父さんがんばって」

この日は、町の(非公式)マスコットキャラクター「桃色ウサヒ」の中の人も参加
削った部分を電動ヤスリできれいに仕上げていました
(注意)決して一人だけ機械に頼って手を抜いているわけではありません

左端の方が講師の白田吉蔵さん
参加者が熱心に鼻緒のつけ方を教わっていました

そうこうしているうちに、午前の部が終了
下駄部分が出来上がりました

ちなみにこの日は地元新聞社のほか、地元放送局も3社が取材に訪れました
子どもたちもいたるところで、インタビューに応じていました

昼食はカレーです

子どもたちのほか、保護者やテレビ局の方々など、みんなでいただました

その後、下駄の裏に竹を張り、最後に足の先を覆うカバーを付けて完成させると、

待ちに待った試乗タイム
公民館の入口で滑り具合を確認しました

ストック無しでも滑れるよ

下駄スキーは本来、凍った路面を滑って楽しむものですが、この日は温度が高く、地面はびしゃびしゃ
滑り具合もいま一つでした。

「滑らないよぉ~」と、ある参加者がつぶやくと、別の参加者がそぉーっと背後に忍び寄り、背中を一押し

案の定、バランスを崩し…

すってんころりん…イテテテ
子どもたちはその後も何度か転びながら、徐々にコツをつかんでいました
(注意)なお、「桃色ウサヒ」の中の人と町広報が協力してつくった作品を「あさひ旅のココロ館」に展示しています。駄作ではありますが、興味のある方はぜひご覧ください。
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更新日:2019年03月29日