1月15日 一年間の無病息災、家内安全などを祈願――各地区で「お柴灯」
平成24年1月15日、町内各地区で「お柴灯(おさいとう)」が行われました。
小正月の伝統行事であるお柴灯については、ほとんどの地区で以前「成人の日」だった1月15日に行われていましたが、数年前にこの祝日が1月第2月曜日に定められて以降は、開催日がまちまちとなっているようです。15日が日曜日となった今年は、同日開催した地区が多く、昨日はだんご木を手に家族そろって夜道を歩く光景が町内のあちらこちらで見受けられました。
最近は、お柴灯に合わせてスノーランタンを作る地区も多くなっており、ロウソクのほのかな光が訪れる人々をやさしく出迎えました。
お柴灯について調べてみました…
正式な名称としては「左義長(さぎちょう)」というのが一般的。「どんど焼」「さいとやき」「おにび」など全国で呼び名は様々ですが、いずれも小正月に行われる火祭りの行事です。
朝日町では、伝統的に門松や竹やワラで簡易な「やぐら」を組み、それを燃やすのが一般的な風習。その際、正月のしめ飾り、祈祷札なども一緒に燃やしたりします。子どもたちは書き初めの書や絵画を燃やし、それらが高く舞い上がれば上がるほど、「(絵や書道が)上手になる」「成績が上がる」との言いならわしがあるようです。
また、ミズキの木にさした団子を焼くのも風習。めでたい行事の一つとして、「いわい いわい(祝い 祝い)」とかけ声をかけながら団子を焼き、その団子を食べることで1年間の無病息災、五穀豊穣、家内安全などを祈願します。
「日本民俗学辞典(柳田國男監修)」によれば、「火にあたると若返る」「(やぐらの)竹の音が高くはねると、一年間の天気が良い」「残りの灰を体に塗ると病気にかからない」「燃え残りの木を持ち帰って家に置くとしあわせになる」との言い伝えもあり、お柴灯の火は神聖視されているようです。
「左義長」…起源や様々な呼ばれ方なども(フリー百科事典「ウィキペディア」)
今回町広報が取材したのは栗木沢地区
午前中から子どもたちが集まり、会場の公民館脇にスノーランタンの製作を始めました
バケツの中に入れて固めた雪を積み重ねたり…
並べたり…
そしてスコップ使って雪を削りながら、様々なランタンを作りました
辺りが暗くなり、お柴灯より一足先に点火されたスノーランタン
自ら手掛けたランタンに、子どもたちも満足げな表情を浮かべていました
こんな大きなかまくらもありました
その後、午後7時にお柴灯が始まると…
約3メートルの高さに組まれたワラが勢いよく燃え…
人々の目をくぎ付けにしていました
人々は火が少し落ち着くのを待ってからだんご木を雪の地面に差し
だんごを温めていました
お柴灯の火を横目に、温かい飲みもので一息つく子ども
ランタンを作った子どもたちには 売店から飲み物のほか玉こんにゃくがサービスされました
一方、こちらは大谷五区の様子です
同区では区の有志6人が集まり、今年初めて2基の雪灯籠を製作
地区の鎮守神である「二渡神社」の前で、堂々と存在感を示していました
神社を訪れる方々も立派な出来栄えに驚いていたようです
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更新日:2019年03月29日