3月22日 盲特別養護老人ホーム「和合荘」が完成
盲特別養護老人ホーム「和合荘」が完成
社会福祉法人「朝日敬慎会(あさひけいしんかい/吉田孝志理事長)」が旧和合小跡地に建設を進めていた盲特別養護老人ホーム「和合荘」がこのほど完成し、平成26年3月22日、内覧会と落成記念式典が行われました。
施設は鉄筋コンクリート造の2階建てで、延べ床面積は3096平方メートル。敷地は町が無償で貸し付けています。総事業費は約8億円。定員は60人で全室個室。内訳は長期入所者50人、短期入所者10人を予定しています。全体のうち視覚障がい者は20人程度を見込み、専用の居住スペースには位置情報を知らせる音声案内システムを設置したほか、床に誘導ラインも引いています。
目の不自由なお年寄りのための福祉施設については、全国で約80箇所に整備されていますが、山形県は、富山、鳥取、沖縄と並び、全国都道府県の中で数少ない空白地域となっていました。和合荘は県内初の施設となり、すでに5人の入所申し込みを受けています。
内覧会後創遊館で行われた式典には法人や県、そして町関係者など約100人が出席。式辞で吉田理事長は「職員の資質向上と人材の確保を図りながら、選ばれる、そして喜ばれる施設になるよう努力していく」とあいさつしました。また、来賓として出席した全国盲老人福祉施設連絡協議会の本間昭雄会長は「盲特老は視覚障がい者にとって最後のとりで。私たちは全国の都道府県に(少なくとも)1施設建設を目指して長年活動を展開してきた。この和合荘が地域に根付き、利用者に末永く愛される施設になることを心から願う」と祝辞を述べました。

入口看板と施設
現在は外構工事の真っ最中。4月の開所に向けて急ピッチで進められています

正面入口

玄関

シンボルマークをよく見ると、りんごの形をしていました

個室内の様子。広さは約7畳です

施設は10人ずつ6つのユニットに分かれていて、ユニットごとにこうした「共同生活室」が備えられています

1階中央にある交流ホール

明るい廊下

視覚障がい者向けのユニットに引かれているライン
触ってみると、表面がザラザラしています
目の不自由な方でも歩いた感触で各部屋までの道筋がわかるようになっています

階段にはこうした点字ブロックもあり…

こちらが音声案内システム
特定の周波数に合わせたラジオを近づけると「ここは●●室です」と音声ガイダンスが流れ、位置を知らせてくれる仕組みです

そのほか、浴室はもちろん…

理髪室もありました

2階東側の窓から外を見ると…

正門を示す石柱や閉校記念碑が残されていました

内覧会後、創遊館で落成記念式典が執り行われました

式辞を述べる朝日敬慎会の吉田孝志理事長

来賓には鈴木浩幸町長や長岡啓治町議会議長、阿部賢一県議会議員、さらには全国盲老人福祉施設連絡協議会の本間昭雄会長(=写真)も招かれました
「全国各都道府県に必ず1施設建設」を目標に、運動を展開している同協議会
和合荘の完成によって空白地域の一つが解消され、喜びの言葉を述べていました
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更新日:2019年03月29日