2月3日 密着!朝日町除雪隊24時

毎年のべ500~600センチほどの降雪がある朝日町(宮宿観測所)。山間部では一日に50センチ以上積もることもあり、冬場の生活維持には細やかな除雪が欠かせません。この点において、朝日町の除雪はとても評価が高く、「朝日町の道路って、除雪が行き届いているよね。とっても運転しやすい」――。といった声があちこちから聞こえてきます。
町の道路は誰が、どのように除雪しているのでしょうか?2月2日町道除雪を担う「朝日町除雪隊」に町広報のカメラが密着しました。

除雪隊が早朝出動するのは、前日からの積雪が7センチを超えたとき。消防署朝日分署の前には町の積雪量を示す宮宿観測所の計測器があり、午前2時30分の時点でこの量を超えると、隊員に出動の連絡が入ります。
除雪隊の出勤は午前3時。定刻が近づくにつれ隊員が続々とやってきます
到着した隊員は出動に備え、重機に積もった雪を払っていました

それが終わると、いったん事務室に集合

モーニングコーヒーを飲みながら、リラックスして時間をすごします

「今日の積雪は10センチです。安全第一で作業にあたってください」
隊員を前にして佐久間貢一運転長がこうあいさつし…

連絡事項を報告。いよいよ出動のときを迎えます

午前3時30分、黄色の回転灯をきらめかせた約20台の車両が一斉に基地を出ました
除雪隊の皆さんの長い一日がはじまります

今回町広報が同乗させていただいたのは、隊員歴5年目の遠藤隆弘さん(真中)の車両
今シーズンは主に和合地区を担当しています

冬至から1カ月以上たっているとはいえ、午前4時~午前5時はまだまだ真っ暗です
重機の明かりを頼りに作業は進められます

除雪作業は重機の前進と後退をひたすら繰り返すこと。
「いかに後退の回数を少なくするか、これが効率よく作業するコツ。ベテラン隊員から教わりました」と遠藤さん。ブレードを上手に使いこなし、1回の前進でできるだけ多くの雪を集めます
通常4~5時間程度かかる場所の場合、ベテラン隊員になると30分程度早く終わすことができるそうです

午前6時30分、作業も終盤になり、和合平にやってきました
周囲も明るくなり、綿帽子をかぶったたくさんのりんごの木々が迎えてくれました

白と黒の水墨画のような景色の中、重機の黄色は一際目を引きます

基地に戻ったのは午前7時50分。早朝出動が終了。乗り始めてから4時間以上が経過していました
近くのコンビニで朝食求め、つかの間の休憩をとります

午前9時になると、今度は午前の作業に入ります。主に路肩にたまった雪を取り除き、道幅を確保する作業です
佐久間隊長が作業を割り当て、障害物や注意点等を伝えます
(注意)除雪隊の勤務は基本的に平日の午前8時半から午後5時15分。早朝出動したからといって早く帰るわけではありません
雪が降ればもちろん週末も出動します。それは大晦日や正月も同じです

遠藤さんは白倉地内の作業。ベテラン隊員と一緒にロータリー除雪車で雪を飛ばします

作業前、これくらいたまっていた雪は…

作業後、刃物で切ったようにスッキリ。道幅が確保され、より安全に通行できるようになりました。

正午過ぎに再び基地に戻ると、奥さんからのお弁当が届いていました
愛情たっぷりの弁当にご満悦の表情

拡幅は午後も続き、午後4時過ぎにこの日の作業が終了
ブレード部分についた雪を取り除き、重機に異常がないか安全点検します

一日の仕事が終了したのは午後5時15分。出勤から14時間15分後です
「去年は7日間連続して早朝出勤が続いたこともありましたが、3日以上続くとさすがにこたえます。次の日の出動が確実なときは9時には寝ます。とにかく健康第一ですから…」
勤務を終えた遠藤さんの表情は充実感に満ちているように見えました

除雪隊の皆さん、ご協力ありがとうございました
この記事に関するお問い合わせ先
政策推進課 総合政策情報係
〒990-1442
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1115
電話番号:0237-67-2112 ファックス番号:0237-67-2117
お問い合わせはこちら
- このページに対するご意見をお聞かせください。
-
朝日町役場へのお問い合わせは、各ページの「この記事に関するお問い合わせ先」へお願いします。
更新日:2019年03月29日