6月12日 関連イベント続々。6月5日は朝日町「空気の日」

 「空気の恩恵を人間は忘れている。世界に先駆けてわが町に空気神社を造ろう」。

 町内松程地区の故白川千代雄氏がこのように提唱したのは昭和48年のことでした。その後、自然崇敬の高まりを願い、昭和63年に「空気神社建立奉賛会（故菅井敏夫会長）」が創設され、平成2年、世界に類例のない環境モニュメント「空気神社」が町内白倉のブナやナラの林の中に完成しました。

 神社の社殿はなく、あるのは5メートル四方のステンレス板。鏡面に周囲の景色を映し込むことにより空気を表現しています。
 町は平成4年3月、世界環境デーの6月5日を条例で「朝日町空気の日」に制定。6月上旬の「空気まつり」や各種取り組みを通じて、空気の大切さをよびかけるとともに、自然豊かな町を広く発信しています。

 6月5日（世界環境デー）の「朝日町空気の日」にちなみ、町は昨年度から町議会6月定例会を「空気に感謝する議会」としています。
 6月5日から11日にかけて開催された議会では、本会議の開会前、空気に感謝する姿勢を示した（両手を上げて天を仰ぎ深呼吸）ほか、議員、町執行部ともに空気神社ネックストラップを着用。机上には町の木「ブナ」の幼木を置き、町をあげて空気に感謝し、自然環境を大切にする姿勢を発信しています。

両手を上げて天を仰ぎ、深呼吸。議会の開会前、空気に感謝する姿勢を示す

机上には町の木ブナの幼木が飾られた

「巫女の舞」はまつりのメインイベントで、毎年たくさんのカメラマンが足を運びます。今年も宮宿小（和合地区）児童7人が5メートル四方のステンレスでできた「神殿」上で舞いを披露しました。

空気神社の「神殿」で巫女の舞を披露

たくさんのカメラマンがシャッターチャンスを狙っていました

空気が縁で7年前から毎年空気まつりを訪れている世界的空調機器メーカーの「ダイキン工業株式会社（大阪市）」。今年もまつりが開かれている7日に本社や関連会社の社員13人が来訪し、神社で空気清浄機のヒットを祈願したほか、展示ブースや販促グッズなど通じ、空気の大切さをよびかけました。
 同社は昨年、神社周辺の環境整備に充てる費用として5年間、町に対する一定額の寄付を申し出、11月には神社とのこうしたかかわりを示す看板も設置されています。今回は町と同社関係者の臨席による正式な除幕式が行われ、両者が互いの絆と交流を確認しました。

看板の除幕式

新製品の拡販を祈願する社員の皆さん

 町PRキャラクター「桃色ウサヒ」の「中の人」こと、佐藤恒平町情報交流アドバイザーが6月8日、空気神社で結婚式を挙行しました。世界に類を見ない空気神社にとりわけ観光資源としての可能性を感じていた佐藤アドバイザーが、「神社をPRし、もっと活用したい」という熱い思いの下、将来パッケージとして商品化することも視野に入れ行ったものです。
 両手を上げて深呼吸する空気神社の参拝儀礼のほか、ワイン（朝日町ワイン）やキャンドル(ハチミツの森キャンドル)、指輪（牧野広大さん/あとりえマサト）や丸太椅子（町青年有志会）など、様々な部分に「朝日町らしさ」を取り入れたオリジナルの結婚式は佐藤アドバイザーに、町ブランド化推進プロデューサーの村尾隆介氏が協力し実現。村尾氏の紹介による素敵な案内サインやバイオリン演奏などもあり、新緑に囲まれた最高のジューンブライドとなりました。

「ウサヒファン第1号は、ほかの誰でもなく、この私です！」町長のあいさつに満面の笑み。

神社参道入口に立てられた素敵な案内サイン。村尾さんがブランド化をサポートしている福井県の鉄工所が手がけてくれました。

新緑の森に響くバイオリンの音色。奏者の方は今日、東京からおいでいただきました。着ているTシャツは町ブランディングチームのものです。

進行役を務めていただいた村尾隆介町ブランド化推進プロデューサー

式の最後は空気神社の参拝儀礼にのっとり、両手を上にあげて深呼吸。空気を胸いっぱいに吸って、ありがたさに感謝しました

出席者を交えた記念撮影。新緑の中、最高のジューンブライドとなりました