8月15日 春日神社祭礼 大名行列“お通り”

春日神社(八ツ沼)の祭礼が8月15日に行われ、旧暦の閏年にのみ披露される大名行列がお目見えしました。新型コロナウイルスの流行などが重なったことで、今回の披露は8年ぶりとなります。

大名行列は午前8時30分、勝どきを上げた後神社を出発。

氏子総代や天狗、武具(槍、弓矢、鉄砲)をもった方々などのほか、お囃子に合わせて舞う大獅子や同区の民俗芸能の一つ“奴振り”を披露する奴など約60人が区内を練り歩きます。

区内外の人々も久々のお目見えを喜びました。

午前11時ごろ神社に戻り、奴振りを収めて祭礼が終了。あいにくの雨の中での開催でしたが、参加者の表情には達成感に満ちた笑みが浮かんでいました。

【大名行列の起こり】

大名行列は、今から200年以上前に始まったと伝えられています。
江戸時代中期の寛政年間(1789~1800年)、左沢「百目木」地区の河原の領地をめぐって左沢町(庄内松山藩左沢領)と中郷村(幕府領 柴橋代官所 管轄)との争いが起こっていました。
この頃の朝日町は、大谷・大暮山・大沼を除いて庄内松山藩の飛び地でした。この争いを聞いた、夏草村(現在の夏草区)の佐竹文右ェ門は春日神社に願をかけて江戸幕府に「百目木河原は左沢の領分である」と訴訟し見事勝訴。
その後、左沢の領主が文右ェ門に褒美を与えようとしましたが「このたびの問題解決は春日神社のご加護のおかげ。神社に大名行列を奉納する許可がほしい」と願い出ます。そして寛政11年(1799年)、その願いが許され、現在に続く伝統行事の大名行列が始まったのです。

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更新日:2025年08月18日