農業や環境を通した新しい魅力の発信! 「朝日町地域循環型経済構想」を策定しました

朝日町はりんごをはじめとする多様な農産物が収穫できる農業が盛んな地域であるとともに、朝日連峰をはじめとする豊かな自然資源を有する地域でもあります。
2015年9月に国際連合において「誰一人取り残さない」ことを目標に掲げられたSDGs(Sustainable Development Goals「持続可能な開発目標」)については、朝日町のような地方自治体からも達成に向けた取組を推進していく必要があります。
特に、近年、自然災害や気候変動に伴う影響や生産者の減少等による生産基盤の脆弱化等の課題に直面しており、「農業」について持続可能な食料システムの構築を目指すためには、生産性の向上だけでなく「環境」の面からも検討が必要な段階となっています。
現在、「りんごとワインの里」として、町を挙げてりんごの振興を行っておりますが、その理念は確固たる柱として継続する中でも農業の意味を捉え直し、これまでとは一歩進んだ新しい価値観を朝日町からつくっていくことが必要です。
人口の減少については、出生者数の減少のほか、若年層の進学や就職、結婚に伴う町外転出が大きく影響していますが、農業を通して新しい仕事や価値観を生み出すことで、農業に従事する方はもちろんのこと、朝日町の魅力に共感する方を増やすことにより移住・定住を促すことで、町の産業を維持するにとどまらず、住民の幸福の実現を目指すことを目的に本計画の策定を行いました。
計画本文
朝日町地域循環型経済構想 (PDFファイル: 10.6MB)
計画の概要
目指す将来像
地域循環の実現による 新しい価値の創造
~「朝日町らしい農業」を通した魅力あふれるまちづくり~
計画期間
令和5年度(2023年度)から令和12年度(2030年度)までの8年間
数値目標
- 新規就農者数
5人(R3) → 44人(R12)
- 特別栽培農産物認証件数
14件(R3) → 34件(R12)
- スマート農業設備・機器の導入件数
2件(R3) → 32件(R12)
- CO2排出量
45,367t-CO2(H25) → 24,952t-CO2(R12)
内容
- 地域経済循環推進に関する事項
- 環境負荷低減事業活動 の推進及び基盤確立事業、普及推進に関する事項
- 気候変動対策に係る再生可能エネルギー推進に関する事項
- りんご栽培を基幹とした経営への新規品目の導入に関する事項
- ワインの里にふさわしい新規品目の導入と展開に関する事項
- 環境負荷低減活動事業活動により生産された農産物の流通及び消費に関する事項
土づくり、化学肥料・化学農薬の使用削減の 取組 を一体的に行う事業活動
近年、世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇や、ロシアによるウクライナ侵攻等の影響により化学肥料原料価格が大幅に上昇しているほか、急激な円安の進行により肥料の価格も急騰しています。こうした背景から、朝日町においても堆肥センターのさらなる活用を推進し、土壌診断による施肥設計や堆肥の利用により、化学肥料低減の取組を進めていくことが求められます 。

営農モデルシミュレーション
「りんごとワインの里」として、朝日町を代表する特産品であるりんごについては130 年を超える長い歴史を有し、優秀な品質の生産地として国内外で高い評価を得ています。本構想においては、基幹作物であるりんご栽培への新規就農、既存農家の法人化等経営の高度化に向け、生産現場の実態を踏まえ、労働力の有効利用やリスク分散を図るため、生産者や関係機関と連携したモデル的な取組として、りんご栽培と競合しない品目の導入を提案します(下記は一例)。

この記事に関するお問い合わせ先
政策推進課 総合政策情報係
〒990-1442
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1115
電話番号:0237-67-2112 ファックス番号:0237-67-2117
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更新日:2023年03月31日