6月19日 登山シーズン到来!朝日連峰夏山開き

 朝日連峰に本格的な登山シーズンの到来を告げる夏山開きの式典が平成23年6月19日、朝日連峰の鳥原山にある朝日嶽神社で行われました。

 朝日町のほか、朝日連峰に関係する鶴岡、寒河江、長井、西川、大江、白鷹の7市町村の山岳会や観光団体及び行政関係者など150人が出席。各団体の代表者が玉串を捧げ、シーズン中の無事を祈願したあと、出席者全員で「朝日山岳歌」を高らかに歌い上げました。

 ところで、朝日連峰の登山道について、朝日町にはいくつあるかご存知ですか?

 答えは4つ(白滝登山口から1つ、朝日鉱泉登山口から3つ)ですが、それらの登山道の維持管理を行っているのは、地元の「朝日山岳会(花山忠夫会長)」。毎年、総延長数十キロにも及ぶ道のりの補修や草木の伐採を、約20人の会員が手分けして行っています。今回も夏山開きの式典を前に、会員ら約20人が前日から山に入り、白滝口から鳥原山に至る登山道の刈り払い作業を行いました。

 登山家の間では高い知名度を誇る朝日連峰。県内外の登山家が安心して登山を楽しむことができるのも、朝日山岳会の皆さんの地道な活動のおかげ。それを私たちは忘れてはなりません。

朝日山岳会の日笠紘さんとその甥である小学生の長岡凜くんの写真

19日から参加した町広報と今回一緒に登ってくれたのは、平成17年4月から2年間、町と農水省との人事交流事業によって町産業振興課に勤務した日笠紘さん(横浜市=写真左)

もともと登山が趣味で、当町への来訪を機に朝日山岳会へ入会しました

現在は霞が関の本省にお勤めですが、この日のために遠方から駆けつけ、甥の長岡凜くん(宮宿小4年/西町=写真右)とともに参加してくれました

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真1

午前6時に朝日町役場を出発後、約45分で白滝登山口に到着

そこから吊り橋をわたり、いよいよ登山がスタート

凜くんの冒険が始まりました

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真2

最初は比較的平坦な沢沿いの道が続きます

こんな橋や…

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真3

水のそばを歩き…

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真4

壊れかけの橋はダッシュで通過

ここからいよいよ本格的な登りが始まります

(注意:今年の大雪で壊れたもの 現在は応急措置が施されています)

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真5

ひととおり急斜面を登ったあとに現れた難所

石に足を滑らせないよう、手をついてゆっくりと沢を渡りました

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真6

朝日連峰の麓は、ちょうど新緑がまぶしい季節

周囲の景色を楽しみながら、一歩一歩確実に歩を進めます

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真7

登山はこの日が初めてという凜くん

時折疲れを見せるものの、自然が織りなすいろいろな風景に目を輝かせていたほか…

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真8

登山道脇に生える木や草でいろいろなことをして楽しんでいました

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真9

頭上に高々と伸びるブナの木とその間からかすかに見える青空

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真10

「早く空一面の青空を見たーい」そんな気分で登っていくと…

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真11

午前9時、ようやく林を抜け、期待通りの真っ青な空が出迎えてくれました

最後の登りを手を取りながら進みます

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真12

その後、平地にたどり着くと、すぐに朝日連峰の尾根が見えました(写真中央)

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真13

「あそこがゴールの鳥原小屋だよ」

日笠さんが指す先に小屋が見え、喜ぶ凜くん

ちなみにこの周辺には湿原が広がっていましたが、登山者が入らないよう、木道とロープがありました

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真14

湿原を抜けると、まもなく水場がありました

雪解け水のためか、飲んでみるとまるで氷水のようでした

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真15

最後は雪の上を歩き…

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真16

神社の鳥居をくぐると…

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真17

待望のゴール 鳥原小屋に到着です

時刻は午前9時10分 2時間20分で登りきりました

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真18

小屋のすぐ脇にある朝日嶽神社に参拝し、いったん休憩

夏山開きの式典の様子の写真1

その後午前11時から大勢の関係者の出席のもと、夏山開きの式典が行われました

夏山開きの式典の様子の写真2

式では各種神事のあと、各市町村や山岳会、観光団体の代表者など総勢27人が玉串を捧げました

写真は「朝日鉱泉ナチュラリストの家」の西澤新地さん(西原)です

ちなみに西澤さんは、この日親子3人で参加 一緒だったのは…

夏山開きの式典に参加した親子の写真

奥さんと、なんと3歳の峻くん

3時間ほどの道のりのうち、おんぶしてもらったのはわずか30分ほどとのことでした

ごほうびのミカンをもらってゴキゲンの様子でした

夏山開きの式典の様子の写真3

玉串奉奠(ほうてん)の最後は、この日参加してくれた町の子どもたち

西澤峻くんのほか、もちろん凜くんも務めます

神主から玉串を受け取り…

夏山開きの式典の様子の写真4

3人で神社に参拝しました

夏山開きの式典が終わり外で昼食を取る参加者の写真

式典後、青空の下食事をとる出席者

夏山開きの式典が終わり小屋で昼食を取る朝日山岳会の写真1

朝日山岳会のメンバーは鳥原小屋の中で食事をとります

メニューはチャーハンのほか、タケノコのおにぎり、そのほか…

夏山開きの式典が終わり小屋で昼食を取る朝日山岳会の写真2

大鍋でゆでたラーメン

立ち上がる湯気が食欲をそそり…

夏山開きの式典が終わり小屋で昼食を取る朝日山岳会の写真3

凜くんも勢いよくすすっていました

夏山開きの式典が終わり小屋で昼食を取る朝日山岳会の写真4

食事を担当するのは山岳会の女性会員の皆さん

本当にごちそうさまでした

鳥原山を目指す町広報の様子の写真1

さて、式典と時間を前後しますが、町広報は鳥原小屋に到着後まもなく鳥原山の展望台をめざしました

途中にある通称「鳥原湿原」では、

鳥原湿原で泳ぐオタマジャクシを撮影した写真

小さなオタマジャクシがたくさん泳いでいて、平地の田んぼでは聞いたことのないカエルの鳴き声があたり一面に響きわたっていました

鳥原山を目指す町広報の様子の写真2

その後、こんな雪渓を通過し、

鳥原山の山頂「鳥原展望台」に到着した町広報の写真1

鳥原小屋から約20分で鳥原山の山頂「鳥原展望台(1430メートル)」に到着

前日の晩、大朝日小屋に泊まった西川山岳会の皆さんがちょうど到着したばかりでした

鳥原山の山頂「鳥原展望台」に到着した町広報の写真2

中央右側の山が小朝日岳(1646メートル)、中央左側の山が朝日連峰の主峰、大朝日岳(1870メートル)です

西川山岳会の皆さんも山開きの式典に出席するために訪れたもので、鳥原小屋を前に、最後の休憩をとっていました

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真19

鳥原展望台からの帰り道、正面に小さな集落が見えました

あとで話を伺うと、西川町の大井沢地区とのことで、奥に見える山は月山でした

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真20

登山道脇で見つけたムラサキヤシオの花ヒメサユリをはじめ、高山植物の見ごろはもう少し先のようでした

朝日山岳会による朝日連峰登山の様子の写真21

帰りは午後1時30分に鳥原小屋を出発後、3時に登山口に到着

1時間30分で一気に駆け下りました

初めての登山の感想を笑顔で「楽しかった~!」と話していた凜くんでしたが、帰りの車内ではさすがにぐっすりの様子でした

この記事に関するお問い合わせ先

政策推進課 広報ブランド係

〒990-1442
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1115
電話番号:0237-67-2112 ファックス番号:0237-67-2117
お問い合わせはこちら

このページに対するご意見をお聞かせください。
この情報をすぐに見つけることができましたか?
お求めの情報が十分掲載されていましたか?
ページの構成や内容、表現はわかりやすいものでしたか?

朝日町役場へのお問い合わせは、各ページの「この記事に関するお問い合わせ先」へお願いします。

更新日:2019年03月29日