4月22日 朝日町でワールドカップの派遣選手選考会 日本カヌーフリースタイル選手権大会
平成24年4月22日、玉ノ井地内にあるカヌーランド(通称「タンの瀬」)で「平成24年度日本カヌーフリースタイル選手権大会(兼2012カヌーフリースタイル ワールドカップ派遣選手選考会 主催:日本カヌー連盟))が開催されました。
カヌーの「フリースタイル」とは、「ウェーブ」とよばれる波の立つ場所や、「ホール」とよばれる流れの落ち込む場所などで2メートル前後のカヤック(艇)を乗りこなし、技を繰り出すもので、カヌー全体の中では比較的新しい種目。激流の中で艇を自在に操り、タテ・ヨコ方向に回転する姿は、ダイナミックそのものです。
玉ノ井カヌーランドは、この競技を楽しむための良好なスポットが天然の地形で出来上がっており、愛好者によれば「日本全体で見ても、最も安定感のある波ができる場所」と言われています。本大会は2009年からこの場所で開催されていますが、コンディションとして豊富な水量が好まれることから、雪解け水の多いこの時期の開催となっています。
競技は45秒間の中でできるだけ波の中にとどまり、様々な技を繰り出してその得点を競うもの。今回は、昨年の世界選手権出場者など、北は北海道、南は大分県まで国内トップパドラー53人がエントリーしました。地元山形県からの参加者はいなかったものの、県内のカヌーファンや愛好者などが観戦に来訪。難易度の高いダイナミックな技が繰り出されると、大きな拍手と歓声が上がっていました。
冬の大雪に加え、雪解けが遅く、かつてない水量での開催となった今年の大会。参加者の一人で、日本フリースタイルカヤック協会の会長も務める八木達也さん(東京都)は、「今年はさすがに水量が多すぎたように感じます。実力者でもなかなか思うように艇をコントロールできなかったようです。難しいコンディションでしたね」と感想を話していました。

当日午前8時の玉ノ井カヌーランド
30台以上の自動車がとまっていました

出場者の多くは自らの車やテントに寝泊りしたようです

多くの車には、テレビの人気番組をもじったこのようなマークがありました

8時15分から行われた開会式では…

町を代表して、川口幸男町産業振興課長があいさつ
出場者を前にして、歓迎のことばを述べるととともに…

朝日町長賞として、大会主催者に地元の朝日町ワインを贈りました

午前9時から競技が始まると…

最初は、流れのあまりない場所で行うSQ(スクォート)という部門

その特徴は、水の流れを利用しながら…

細長くシャープな艇を水中に潜らせたり、垂直に立てたりするもので、その技術の高さを競いました

続いて行われたのが、参加者の最も多いK1部門
(注意)K1…「カヤックタイプの一人乗り」の意
全国各地から訪れた国内トップレベルのパドラーたちが…

激流の中で…

様々な技を繰り出していました

また、出場者のうち、約15人は女性で…

その最年少は、中学2年生の岡崎遥香さん 広島県から参加しました
本職は「スラローム」とのことで、フリースタイルの大会は今回が初挑戦
「水量が多くて大変だったけど、ある程度波の中にとどまることができました
来年以降もぜひ参加したいです」と大会の感想を話していました

このような珍しい形をしたタイプの部門もありました

この大会は、国内最高峰の選手たちが集まる大会だけに、毎年多くのアマチュアカメラマンが来訪

今年も10人ほどが訪れ、選手たちの動きに合わせて、一心にシャッターチャンスをうかがっていました

さて、ここからクラス別3部門の優勝者を紹介

はじめは、C1クラス優勝者の三馬正敏さん
(注意)C1…「カナディアンタイプの一人乗り」の意

K1女子優勝者の石田元子さん

K1男子優勝者の松永和也さん

こちらは、K1男子準優勝の八木達也さん
日本フリースタイルカヤック協会の会長で、カヌーランドを特集した「広報あさひまち2010年5月号」にも登場していただきました
「広報あさひまち2010年5月号」 (PDFファイル: 7.1MB)

激流の中でダイナミックな技を披露する選手たち

冷たい雪解け水の中にもかかわらず、うねりの中に果敢に艇を進めていました

真剣勝負の合間にBGM(YMCA)のリズムに合わせて体を動かす選手の姿も…
多くの方々の笑いを誘っていました

競技を終え、表彰式が行われたのは午後4時頃
各部門の上位入賞者に対し、日本カヌー連盟の役員の方(左)より賞状が授与されるとともに…

優勝者には町長賞のワインが贈られました

最もエントリー数の多いK1男子の部で入賞した方々
優勝者の松永和也さん(山梨県=中央)
準優勝者の八木達也さん(東京都=左)
第3位の小森信太郎さん(東京都=右)
今後、本大会の主催者である日本カヌー連盟の正式な承認を経て8月下旬からアメリカで開催されるワールドカップに出場することになります
優勝者の松永さんは、「この大会のため1ヵ月以上にわたり、毎週末自宅のある山梨県からこの場所(カヌーランド)に通いました。これまでの最高は7位なので、今年こそメダルを獲りたい」と、世界への意気込みを熱く語ってくれました

最後に紹介するのが、今大会を支えてくれた「SDスポーツ」の皆さん
丸一日、本当におつかれさまでした
ちなみに、代表の梅原さん(左から2番目)は、カヌーランドを拠点にして川遊びなどのレジャー体験講座を展開しています(有料)
カヌーはもちろん、ゴムボートによる川下りなどを体験してみたい方は次のリンクをご覧ください。
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更新日:2019年03月29日