平成26年8月30日 「弟子が見た大谷風神祭前日編」

の続きです。

大谷風神祭の練習も佳境を迎えた8月27日、ウサヒの弟子は北部公民館の 熊谷さんに誘われて、大谷一区の白田進さんのお宅を訪れていました。
熊谷さん 「蕗ちゃん(弟子本名)、聞いて聞いて! 凄いのよ白田さんち! 」
弟子 「確かに・・・こんなの初めて見ました! 」

▲謎の道具と進さん
進さん 「これか?これで剣道の練習するんだよ。」
熊谷さん 「これも面白いけど、そうじゃなくて今週末はさ・・・風神祭じゃない?白田さんちの提灯(ちょうちん)が凄いから取材して欲しいのよ。」

▲これが熊谷さん大興奮の提灯、珍しい扇形(写真は提灯の裏側)

▲大谷風神祭でよく見かける提灯(写真)とは形も大きさも違う。
進さん 「これは今やほとんどの家が風神祭の日に出している箱の提灯が一般的でなかった頃、大工さんに作ってもらったものだよ。今はお嫁さんが、風神祭の前日に提灯の絵を書いてるんだが、前はうちの奥さんが書いていたんだよ。毎年書いたものを祭りの後、捨てるのでもったいなくてな。物置にその絵を取っておいたんだ」
弟子 「じゃあ、だいぶ以前に描かれた絵もあるんですか?」
進さん 「この3枚がそうだよ。」

▲これが進さんの奥さん:おつるさんが30年ほど前に書いた提灯の絵(写真左がおつるさん)
弟子 「ジャックと豆の木や親指姫が生き生きと描かれている!」
おつるさん 「絵が好きだったのでね。風神祭の前日は一晩で一気に書き上げたものよ。」
弟子 「一晩で!凄い!」
おつるさん 「今はお嫁さんが継いでくれて良かったわ。」

▲こちらがお嫁さんが昨年描かれた提灯
弟子 「お嫁さんの絵も、毎年変化があってカラフルで楽しいですね。」
おつるさん 「祭りで練り歩く子どもたちが、うちの提灯を見て楽しそうにしているからね。毎年その姿が楽しみで頑張れるのよね。」
弟子 「大谷風神祭って男の人や子どもたちが表に出る場面が多いけど、女性の間でも伝統が引き継がれているんですね。」
今年はどんな絵なんだろう…風神祭を楽しみに弟子は進さんちを後にしました。
そして風神祭前日…

▲日本昔ばなしの取材で伺っている大谷二区では様々な準備が行われていました。風神祭で販売する風神まんじゅうの売り子が持つ箱を作ったり…

▲お祝いのお返しの花を用意したり・・・

▲そして大谷二区の総力をあげて、山車(だし)作りも行われます。
大谷二区の方 「隆夫遅いな・・・来ないと始まらないぞ・・・」
弟子 「え?なんでですか?」
大谷二区の方 「隆夫は電気のプロなんだよ。隆夫に配線見て貰わないとな。」

▲と、噂をすれば白田隆夫さん(写真左)登場。早速、トラックに田楽提灯取り付けが始まりました。
弟子 「絵が上手な方、電気に詳しい方、それぞれの得意分野をいかしてるんですね。」
大谷二区長 「そう。二和会(前回の日記参照)で全部やってくれるから助かってるよ。」

▲弟子がおしゃべりしてる間に作業は進んでいきます。弟子はあんまり詳しくないのですが、田楽提灯ごとに電球が入っていて、そのそれぞれの配線を繋げているようです。

▲あっという間に、トラックに田楽提灯が取り付けられていきました。
弟子 「なるほど、田楽提灯に針金がついていて、それで車に結びつけるのか・・・」
大谷二区の方 「おーい、花火上がるぞー」
弟子 「ん?」

▲前夜祭(?)ということで10発花火が上がりました。
大谷二区の方 「なんで10発か知ってるか?」
弟子 「んー予算の関係ですかね。」
大谷二区の方 「そうじゃなくて、花火には許可を受けないでも打ち上げていい数量っていうのがあるから、その範囲で上げたんだよ。」
弟子 「10発でも、お祭り気分は高まりますね。」
※花火の許可について詳しくはこちら
ちょうど花火が上がった頃、一方では・・・

▲今年お神楽(大獅子)を担当する※大谷一区の方々が練り歩いていました。
※天狗(猿田彦命)とお神楽は大谷一区~六区で毎年持ち回りです。

▲音楽に合わせ、練習を重ねる大谷一区の方々
弟子 「凄く低くやりますよね。中の人は大丈夫かな。」
大谷一区の方 「(中の人なんて・・・いるな・・・)今日は大人しいけど、当日は突っ込んでくるぞー! 気をつけろよ。」
※()内はココロの声です。

▲弟子がお神楽見物している間に、大谷二区の山車はほぼ完成状態に・・・ 二区だけじゃない・・・各区の練習の成果が詰まった風神祭、今始まります。
次回予告

華麗なる変身を遂げる大谷二区の面々・・・

畳に広げられた怪しげな何か… どうなる大谷二区の西遊記
次回、お楽しみに。
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更新日:2019年06月17日