平成27年1月11日「弟子、白山神社のおさいとうに行く」

弟子ウサヒ、おさいとう、朝日町、大谷、白山神社

新たな年が明け、ウサヒ師匠がフーハ東京で活躍していた1月11日、 ウサヒの弟子は大谷地区の白山神社にいました。

大谷2区長 「今年は必ずおさいとう来るんだぞ」
弟子 「去年は私もフーハ東京で行けなかったけど、今年は大丈夫です!」

※弟子と大谷2区の関係は昨年の大谷風神祭の日記その1その2その3その4で大体わかりますのでお時間ある方は是非どうぞ。 という訳で、2014年11月頃から行くことを約束していた地域行事おさいとう。
※「おさいとう」は「どんど焼き」などと呼ばれる、無病息災を祈る小正月の行事です。

弟子ウサヒ、大谷二区

▲そんな経緯で、集合時間の13時30分頃、大谷二区に到着。 ここではおさいとうが行われる白山神社までの道に、雪灯籠を作るのが名物だそうです。

弟子 「あれ?準備ほぼ終わってる?」
区長 「おおー弟子、来たか!」
弟子 「区長さん、私、もしかして待ち合わせ時間間違えました?」
区長 「いや、合っているんだけどみんな張り切っていて、30分も早く準備が始まったんだ。 白山神社の方はこれからだと思うから行ってみるか?」

白山神社、おさいとう準備

▲という訳で白山神社に到着。おさいとうの準備は中心に支柱を立てる所から始まります。
※大谷の七地区の内、お観音様がある第五区とお天神ある第三区以外の地区の方々は合同で白山神社でおさいとうを行うそうです。

白山神社

▲各地区の区長や役員、白山神社の氏子の方々は支柱の周り4方向にロープを通し…

おさいとう準備、藁

▲藁(わら)で囲っていきます。

地区の人 「今はコンバインで稲刈りが行われているから、なかなか藁が手に入らなくて 茅を刈ってきて茅でおさいとうをやる地区もあるんだよ。」
弟子 「そっか、私達稲刈りの時に藁燃やしちゃいましたが、貴重だったんですね。」

おさいとう、ゴミ

▲と、そんなことを話していたら、おさいとうの中に皆さんがゴミ?を入れだした。

弟子 「えっ!神聖なおさいとうにゴミ入れちゃうんですか?」
地区の方 「これは、ゴミじゃないんだ。昔から、『字が上手に書けるように』と正月に書き初めした 習字を入れたり、『頭が良くなりますように』とテストを入れたりしていたんだよ。」

おさいとう、テスト用紙

▲大谷地区は優秀な子が多いのか、これ以上頭が良くならなくてもいいのでは? というようなテストばかりでした。

掛け軸、おさいとう

▲今回、こんな掛け軸なども燃やしてしまうとのこと。

弟子 「うーん。なんだかもったいないですね…」
地区の方 「なら…いるか?」
弟子 「…(掛け軸はいらないけど)あれは欲しいので下さい!」

※()内はココロの声です。

弟子、ミノ

大谷風神祭で使用するために取っておいたけれど不要になった蓑(ミノ)を頂きました。

地区の人 「おお!いいの貰ったな。それは昔のカッパなんだよ。水が流れていくから 中に染み込まないんだ。昔はそれをみんな着たもんだ。」
弟子 「これで、濡れないんですか?凄い!他にも掘り出しものないかな。」
地区の人 「(…意外とがめついなコイツ)」

おさいとう

▲弟子が、物色している間にいつの間にかおさいとうが完成! 本番は夜7時からなので、一旦地区の方々と甘酒を飲んで休憩します。

大谷二公民館

▲そして、午後6時半、大谷二区の公民館に地区の方々が集まり…

大谷二区

▲二区の子どもたちを中心に神社までの道に灯りをともしていきます。

大谷二区

▲午後2時頃、こんな感じだった道も…

大谷二区、幻想的な道、灯かり

▲二区の方々で作ったかまくらに火が灯ると幻想的な道に変わり…

白山神社、おさいとう

▲その道の先にある白山神社では、おさいとうが始まりました。

地区の方 「ゆわい、ゆわい、ゆわい、弟子も言ったか?」
弟子 「え?なんですかそれ?」
地区の方 「正月でめでたい行事だから、『お祝い・お祝い』というのがなまって『ゆわい、ゆわい』 って言うんだよ。おさいとうはミズキの木にさした団子を掛け声をかけながら火で焼き、 その団子を食べることで無病息災・五穀豊穣・家内安全などを祈願するんだ。」
白山神社氏子会の方 「団子~団子いらんかね~」
弟子 「マッチ売りの少女ならぬ、団子売りの方…、団子下さい!」

おさいとう、団子の木

▲団子の木は火の近くに立てます。

おさいとう、団子の木

▲皆さん、危険を冒して団子を焼こうとする中…

おさいとう

▲何やら団子じゃないものまで焼こうとする人が…(注:弟子ではありません) .

弟子 「アッー!!」

ウサヒ棒、おさいとう

▲燃える闘魂!みたいなことに…

地区の人 「これでウサヒも安泰だな。」弟子 「エエエエーーーーー」

雪灯籠

▲安全そうな雪灯籠にとりあえず避難… .

弟子 「それにしても、この雪灯籠、落ち着く明るさですね。朝日町でもおさいとうは、各地区で行われていますが、雪灯籠も一緒にっていい組み合わせですね。」
地区の方 「実は、10年ほど前、この地区で冬にできるイベント何かないかっていって地区のみんなで米沢の雪灯籠を見に行ってきたんだ。それで米沢の雪灯籠を米沢の雪灯籠やるには大変だからもっと簡単にしておさいとうと一緒にやろうって始まったんだ。」

当時の区長・公民館主事

▲米沢に雪灯篭を見に行った当時、区長・公民館主事として、 地区で活躍していたお二人が思い出話に花が咲く中…

おさいとう、大谷二の皆さん、乾杯

▲おさいとうの準備から片付けまで影で支えて下さる大谷二区の女性の方々も乾杯 (

「弟子さんもどうぞ」と言われましたが、蓑をまとっていたので丁重にお断りしました)

おしるこ

▲女性たちが作ったおしるこを頂きながら

「日本昔ばなしで盛り上がる大谷風神祭といい、歴史あるおさいとうに上手く組み合わせる雪灯籠とい、大谷の方々は伝統あるものを他のものとくっつけてもっと発展させていくそんなことが本当に上手だな」

と大谷地区の凄さ、面白さを感じつつ、弟子は大谷地区を後にしました。

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更新日:2019年06月17日