2014年5月_大切な人生
意義のある人生をおくるために
ノートルダム清心学園の理事長であるシスター渡辺和子氏が若かりし頃、アメリカのボストンで修練者として生活していた時のお話を紹介します。
ある日の昼下がり、百数十名の夕食の配膳を割り当てられていたシスターは、心の中では「なんとつまらない仕事、早く済ませてしまおう」とだけ考えながら、手早く皿並べの仕事をしていました。その時、突然、背後に立っていた修練長から「何を考えながら、仕事をしていますか」と問いかけられ、皿並べの手を止めて、「別に何も」と答えると、問いかけた修練長から返ってきたのは、「あなたは時間を無駄にしています」という厳しい叱責の言葉でした。
修練長には、シスターの心の内が見えていたのかもしれません。
「同じ並べるなら、やがて食卓につく一人ひとりのために、祈りながらしたらどうですか」と、修練長は諭すように言われました。何も考えず、ロボットと同じく機械的に仕事をしていたのでは、時間がもったいないということを教えてくださったのでした。
「つまらない、つまらない」と考えながら過ごした時間は、その人の人生の中に、つまらない時間として刻まれ、「お幸せに」と願いながら過ごした時間は、同じ時間でも、「愛」と「祈り」のこもった時間として残るのです。
時間の使い方は、そのまま、「いのちの使い方」であることを、その日、シスター渡辺和子氏は教えられたのだと言っています。
大切なのは人生に対してどう向き合い、どのような心構えで生きていくか。それをこの話は伝えていると思います。
広報あさひまち 2014年5月号より
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更新日:2019年03月29日