2014年7月_ひたむきな挑戦

情熱は新たな扉をひらく

折しも今年はワールドカップサッカー開催の年。ブラジルで開催された試合の数々が、その人にとって、または、その国にとって、善かれ悪しかれ様々記憶に残る大会になったことでしょう。

ある本を読んでいたら、こんな一節がありました。

ラグビーの発祥の国であるイングランドには、ボールを取ろうとかがんでいる少年のモニュメントがあるのだそうです。この台座には、「ルールを破ってみようと思った者が、ボールを抱えて走り出した」という言葉が刻まれているのです。

この背景には次のようなエピソードがあったということです。

大きな注目が集まっていた強豪校同士のフットボールの試合。終了間際に、一人の少年が投入されました。その少年は試合経験のなかった選手ではありましたが、人一倍強い愛校心と情熱の持ち主だったそうです。そして彼は、「今すぐゴールしないと勝てない」という思いから、ボールを手で抱え、観衆が唖然とする中、ゴールに向かって走り出したというのです。他の選手や審判はあっけにとられて立ちつくしていましたが、観衆は少年の熱い魂と意表を突いた行動に興奮し、喝采を浴びせたということです。あまりの出来事に試合の結果はかき消され、より大きなインパクトを大観衆の心に刻み込んでしまったということです。こうして新しいスポーツが誕生したという話です。

議論を重ねて作られたものではなく、一人の少年の情熱から生まれたスポーツであるラグビーの成り立ちの意義は、ある意味私たちにとって途方もない桁外れの勇気を与えてくれるものではないかと感じたところでありました。

広報あさひまち 2014年7月号より

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更新日:2019年03月29日