2016年3月_人類の歴史

それは未来への挑戦の歴史である

人は誰でも痛い思いをしたくない、また傷つきたくないと思うものです。できるならばそういった痛い思いは回避して、スムーズに順調に人生を歩んでいきたいと思うのは、人として至極もっともな考え方だと思います。

しかし時として、人間の中にはそうとばかりは言えない考えの持ち主が現れるものです。「何をばかなことを考えているんだ」「そんなことできるはずがない」などとそしりを受けたり、またある時は、散々な妨害に阻まれながらも、へこたれず強い信念で立ち向かっていく人もいます。

連続テレビ小説「あさが来た」の主人公白岡あさは、まさにそんな人物として描かれています。

女性が学ぶこと、女性の社会に対して果たす役割、一人の人間としての女性のあり方など、今では当たり前に理解されている基本的な考えさえ、明治期の社会の中ではなかなか理解されませんでした。それどころか「女性に教育は有害無益である」と考えられていた当時の社会環境の中では、「女子大学校の創立」など考える素地さえなかったのではないでしょうか。

若い頃女性であるが故に学びを止められていたあさが、女性の学問の必要性を説く考え方を知った時、たとえそれが困難なことであったとしても、使命感を持って立ち向かっていった。それがあさの生き方でした。自分の人生に真正面から向き合い、強い信念を持って何事にも積極的に行動していくあさの姿に、非常に大きな共感を覚えます。

リンカーンやキング牧師がそうであるように、自由と平等、差別の撤廃など、今では普通のこととして当たり前に考えられていることの中に、その変革期にあって、想像を超える試練に立ち向かい、成し遂げられたことが多々あります。このような努力と忍耐を全うしてきた先人の偉大な生き様の上に、今の私たちの生活があることを忘れてはならないと思います。

怖れず怯まず立ち向かう。そんな力強い勇気が、人類の歴史を築いてきたのです。

広報あさひまち 2016年3月号より

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更新日:2019年03月29日