2016年4月_人はなぜ勉強するのか

「人間はたゆみなく勉強することによって、誰でもが社会のためになる立派な人になれます」。

これは名誉町民であり宮宿小学校の大先輩である熊谷謙三郎先生の言葉です。

さて、今から14年前の4月、宮宿小学校の入学式のことです。私も出席させていただき、式が始まる前、ふと正面を見ると移動式黒板に大きな字で次の言葉が書いてありました。

「なぜ学校にくるのですか。

 勉強するためです。

 何のために勉強するのですか。

 自分の幸せのためです。

 友達の幸せのためです。

 社会の幸せのためです。

 どんな勉強をするのですか。

 頭の勉強です。

 心の勉強です。

 体の勉強です。」

これは当時の宮宿小学校の安藤昭郎校長先生の言葉でありました。

往々にして、小・中・高校と長い学校生活の間には「なぜ学校に行かなければならないのだろう」「どうして勉強しなければならないのだろう」と真剣に思い悩む時が、必ず訪れると思うのです。ましてや思春期の多感な時期などなおさら、人生について、恋愛について、そして学校の勉強について思い悩むのは、一人の人間として人格を形成していく上で、避けては通れない重大な事柄だと思います。

そのような時、ここに一つ、明確に学校の意義、勉強の意義を話してくださいました安藤校長先生の教育理念、そして熊谷謙三郎先生の言葉。これこそ私が求めていた言葉であり、この二つの言葉に触れ、私自身、目から鱗が落ちる思いで感激したことを、入学式を迎える度に思い出されるのです。

広報あさひまち 2016年4月号より

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更新日:2019年03月29日