2017年7月_勝負事の魅力

それは可能性を追求する姿

「結果だけなら、じゃんけんでいい」と、将棋の羽生善治三冠が語ったことがあるそうです。確かに、ただ勝ち負けだけを決めるのなら、じゃんけんだけで十分かもしれません。しかし、それだけではないところに、人生の妙があるように感じられます。

世の中には無数の勝負事があります。スポーツから囲碁・将棋、そして、日常の勉強から仕事まで。あるいは、生きていることの全てにおいて、競い合ったり、励まし合ったり、思い、迷い、悩み、考え、試行錯誤を繰り返しながら、一歩また一歩と成長していくのが、私たち人間なのではないでしょうか。

ところで、ここ半年余り「藤井聡太」という名前を聞かない日がないくらい、連日、テレビ、新聞などメディア各社は、史上最年少14歳2カ月でプロ棋士になられた藤井四段のニュースを取り上げておりました。

またこのデビュー戦が62歳年の離れた伝説の棋士加藤一二三九段であったことも、感慨深いところがあります。そしてその対局に勝利したということが、その後の藤井伝説の強烈な発火点となったことも否定できないと思われます。以後29連勝。涼しげなどこかはにかんだ14歳のプロ棋士が、あっという間に連勝記録を塗り替えてしまった、その非凡な才能に、日本中が時代の目撃者として狂喜乱舞したのも頷けます。竜王戦本戦2回戦で佐々木勇気五段との対局で、プロ入り後、初の敗戦を喫した藤井四段の今後に特に注目していきたいと思っています。

「勝負事の魅力とは、競い合う人の魅力であり、人に秘められた可能性を追求する姿だ」ある新聞に記されたこの一節が、私の心に深く響いてくる言葉となりました。

広報あさひまち 2017年7月号より

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更新日:2019年03月29日