2018年4月_春4月 スタートの季節

「他人のために働く」ということ

そもそも「働く」とはどういうことでしょう。この問いに、長野県千曲市「開眼寺」の柴田文啓(ぶんけい)住職がこのように答えています。「まずは生活の糧を得ること。2番目は自分の能力を発揮すること。そして、3番目が他人のために働くということです」

特に私は、「他人のために働く」という箇所に強く心が引き寄せられました。辞書を引くと「他人」とは、「自分以外のほかの人」とあります。確かに、言葉では「他人のため」とは言うものの、人間は本心からそのように思うものなのだろうかと、ちょっと穿(うが)った見方もしてしまいます。

そこで目に入ってきたのが次の例えです。「人間というのは、他人の子どもでも、川に流されているのをみつけたら、助けようと思うものです」。このように、人間は本来「(自分以外の)他人のために」行動しようとする心を、自然と身に付けているものなのだと教えています。

他人を助けることができれば相手も喜ぶし、助けた自分にも達成感があり、自分の内に喜びを感じます。

社会的生きものである私たち人間は、「他人のために尽くす」という思いと行動によって、自分の存在意義をはっきり認識することができます。さらに、自分が世の中に出てきたミッション(使命)が見えてくるのです。

自分のためだけに生きていたのでは、自分の社会的使命を見出すことができず、「はたして自分は、何のために生きているのか」と悩んでしまうでしょう。

春4月、スタートの季節に、「働く」ことの原点を見つめ、爽やかなあいさつが飛び交い、笑顔あふれる職場、地域、そして町になることを祈っています。

広報あさひまち 2018年4月号より

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更新日:2019年03月29日