2018年7月_歩み続ける、その先に

いつか必ず、きっと花開く時が来る

水は通常の大気圧で零度を下回れば氷になり、100度を上回れば水蒸気になる。一見至極当たり前の話で、誰も不思議に思う人はいないかもしれません。しかしながら、よくよくこの現象を注視してみると、非常に面白いことに気付かされます。

例えばこの現象を知らない人が、99度まで加熱を続けそこで止めてしまったら、その先を見ることなく、水は加熱しても何も変わらず液体のままなのだと思ってしまう。一方もうひと踏ん張り加熱を続け100度を超えて水蒸気を確認した人は、劇的な変化を目の当たりにし、正しい理解を得ることができるのです。

これと似たような現象が人間の中にも確認することができます。

スポーツや楽器を練習しているほとんどの人は、初めはなかなか上達しない時期が続き、真面目にあきらめず練習を続け、10,000時間を突破したところで、技術が飛躍的に伸びると言われています。このように、量が積み重なって、ある一定のレベルに達した時に、質的な変化を起こしたり、急に成績が伸びたりする。このようなことが様々な場面で見られます。

朝日町の交流人口は長い間年間30万人前後を推移してきました。それが3年前の10月に道の駅あさひまち「りんごの森」がオープンして以来、そこへ年間36万人が訪れ、町全体でも合わせて年間約70万人が訪れるようになりました。実にその数はオープン以前の倍以上です。

この成果は、長年交流観光に携わってこられた先輩たちや、りんごを初めとした町の農業産業を支えてくださった多くの先人の方々が、チャレンジ精神を持って取り組んでこられた努力と苦労の積み重ねの上に、花開いてきたものと思います。

あきらめず、たゆまず、一歩一歩しっかりと歩み続けることによって、いつか必ずきっと、花開く時が来るのです。がんばりましょう。

広報あさひまち 2018年7号より

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更新日:2019年03月29日