2018年10月_一人の力は大きい

真っ直ぐで誠実な思いが 人を動かし地域を変える

「人口の1%が前向きに活動したら、地域で何かが始まったと外から見える。1割が動いたら、もう地域ぐるみで動いているように見える」――。作新学院大学の橋立達夫名誉教授が、冊子「町村週報」に記したこの言葉を見た瞬間、私の背筋にビシッと電気が走るのを感じました。また氏は、「気がついた人が、できることを、できる時に、できる範囲でやれば地域は変わっていく」とも言っています。

9月29日、若宮寺で開催され、今年で6回目となる「寺フェス」に、なんと県内外から600人の方々が来場され、熱気溢れる演奏が本堂一杯に響き渡りました。「寺フェス」は、同寺の登坂高典副住職の長男であり、自身は僧侶兼ミュージシャンである尚高さんが、毎年主催しているイベントです。この様子を新聞やテレビのニュースが詳しく伝えておりました。

当初は少人数のスタッフで始まったイベントに、今では何十人もの若いスタッフが町内外のみならず県外からも駆け付け、一緒にイベントを作り上げている様子がニュース画面に映し出されました。特に私が心打たれたのは、演奏を聴きに来られた近所のおばあさん方に、尚高さんはじめスタッフの皆さん、そして観客の方々までもが優しく対応しておられた様子です。とても心が和み、あたたかいものを感じることができました。本堂に響く歌声とともに、聴衆の皆さんの熱い思いが大きなうねりとなって地域に元気と勇気を与えてくださったことに、心から感謝の気持ちで一杯になりました。

一人では何もできないと立ち止まっているのではなく、「気づいた人が、できることを、できる時に、できる範囲でやる」。それを実行した時、本人も成長し、まわりの仲間も動き出し、地域も変わっていくのです。

広報あさひまち 2018年10月号より

この記事に関するお問い合わせ先

政策推進課 広報ブランド係

〒990-1442
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1115
電話番号:0237-67-2112 ファックス番号:0237-67-2117
お問い合わせはこちら

このページに対するご意見をお聞かせください。
この情報をすぐに見つけることができましたか?
お求めの情報が十分掲載されていましたか?
ページの構成や内容、表現はわかりやすいものでしたか?

朝日町役場へのお問い合わせは、各ページの「この記事に関するお問い合わせ先」へお願いします。

更新日:2019年03月29日