2008年4月_私たちにとっての朝日岳

富士山は、日本人の精神的支柱であると言われています。

先日の、大河ドラマ「天璋院篤姫」の一場面。それは、篤姫が生まれ育った故郷薩摩を旅立つ直前、籠行列が港に向かう途中のこと。桜島を一望に見渡せる高台に立ち止まり、篤姫にとっての心のよりどころ、精神的支柱である桜島に向かって、大きな声で、感謝と、故郷薩摩の無事を祈っておられた場面。その場面を見て、「ああ、人間はそうなんだ。人間にはそれぞれ、自分の心の支えとなる山や川や大海原などといった、精神的支柱をもっているものなんだなあ」と、改めて考えさせられました。
そのような意味で、私たち朝日町の人々、そして故郷朝日町を離れ各地で活躍されておられるすべての方々にとっても、山々が重なり合い、遥か彼方に頂を望む大朝日岳が、心の支えとなっているのではないでしょうか。晴れた日雨の日曇りの日、そして雪の日嵐の日と、どんな時にも大きな懐に抱かれるように、静かに私たちを見守り、安心と安らぎを与え、心の支えとなっている精神的支柱が朝日岳なのです。

人生の中では様々な困難に出会い、それに立ち向かっていかなければならない場面が往々にしてあります。そんな時、困難に立ち向かい、物事を成し遂げるためには、心の中に揺るぎない「精神的支柱」を持つことが必要であります。くじけそうになった時でさえ、精神的支柱が強固なものであればあるほど、人間は計り知れない力を発揮することができると言われています。
この節、小中学校の卒業・入学両式に出席させていただくたびに耳にする校歌を聴きながら、改めて雪国育ちの私たちにとって、遠く晴天の青空に輝き返す白銀の朝日岳が、揺らぐことのない精神的支柱になっていることに気づかされ、新たな勇気を得、感謝の気持ちを抱いたところです。


広報あさひまち 2008年4月号より

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更新日:2019年03月29日