2009年8月_心の声に耳を傾けるということ

『見ようとしなければ見えず聴こうとしなければ聴こえない』

私たちは毎日何を見て、何を聴いて、何を感じて生きているのでしょう。私たちは必ずしも目に映るすべてのものを、認識しているとは限りません。自分から見ようとしなければ、ものの本質は見極められないし、聴こうとしなければ、風の音も、小鳥の声も、人の言葉も聞こえません。

人間は自分以外のすべてのことは、分かったつもりでも、なかなか実感として感じることはできないものです。いくら親しい人どうしであっても、身体的痛みを共有することはできません。人の痛みが分かる人間。それは、「言うは易く、行うは難し」です。

人生の経験を年輪のように深く刻み、様々な経験を通し、人の痛みを分かち合える人。本を読み、小説で体験し、映画を観て感動し、音楽、芸術、スポーツなど、あらゆる機会を通し心身ともに経験を養い、人の思い・考え・痛みを分かち合える人。人間の幅とは、そういうところからくるのではないでしょうか。

ものの本質を見極める目。それは長年の経験と、温かい思いやりの気持ちで、積極的に前向きに見つめる優しい視線があって初めて成し得るものなのです。

「大人の意識改革。聴こう、子どもたちのつぶやき」

これは朝日町青少年育成町民会議の今年度のテーマです。声なき声に耳を傾け、あるいは態度に、あるいは様子に、子どもたちの心のつぶやきを感じ取る。

人間は意志ある動物です。見ようとしなければ見えず、聴こうとしなければ聴こえません。ましてや声なき声、心の底に漂う本当の子どもたちのつぶやきに、私たち大人は温かい気持ちをもって、耳を傾けていかなければなりません。

広報あさひまち 2009年8月号より

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更新日:2019年03月29日