2009年10月_『朝日町ブランド』

朝日町の人々の心そのものが信用を呼び「朝日町ブランド」を形成する

10月8日、早朝6時、日本最大の青果物の取扱量を誇る東京都の大田市場で、りんご「シナノスイート」の今年の初出荷でのトップセールスを行いました。夜も明けやらぬ市場の中は、大勢の市場関係者や仲買人の人たちで、競りの声も威勢よく活気に満ちていました。そのような中、わが朝日町産「シナノスイート」の今年の売り上げを占う初値に注目が集まりました。

平成9年りんご価格の暴落の後、りんご生産地にとっては厳しい時代が続いています。そんな中、平成8年から一部生産者の方の試験導入に始まり、この厳しい環境の中、立ち上がったのがこの品種の栽培生産でありました。生産者の方々の「何とかしなければ」という強い意気込みと生産者、農協、町が一体になって取り組んで来た中生種の有力品種がこのりんごでした。芯カビがでるなど様々な課題を克服して、この品種に賭ける熱意と先見性が、着実に実を結び、約10年の努力の成果が1億円品種に成長を遂げてきたのです。

何もしないでただ手をこまねいていれば、そこからは何も生まれません。課題を克服しようとする、絶え間ない「努力」と「熱意」が、1億円品種への飛躍につながったのではないかと思います。

朝日町にりんごが入植されて以来120年余の時が経過しています。その間、多くの先人のたゆまざる努力が、その後綿々と今日まで引き継がれ、その賜物として「朝日町りんご」のブランドが形作られて来たのではないでしょうか。

「無袋ふじ」から「シナノスイート」そして「秋陽」「ファーストレディ」へと、伝統を基として受け継がれてきた、心のこもった前向きな取り組み。そこにある朝日町の人々の心そのものが、人々の共感を呼び、ひいては『朝日町』と名の付くすべてのものが信用を得ていく。そのことが「朝日町ブランド」となっていくのではないかと思います。

広報あさひまち 2009年10月号より

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更新日:2019年03月29日