2010年3月_答えは問題の中にある

重要なのは問題に取り組む姿勢 真っ直ぐ真正面に向き合うこと

「直線L上に点Pがある。点Pで直線Lに接する半径2センチメートルの円Oを一つ作図しなさい」これは、中学一年の数学、「円とおうぎ形の性質」の問題です。

この冬、何かの用で中学一年の娘の部屋に行った時のこと、数学の問題をやっていました。

「この問題どうやるの?」と突然聞かれ、三十数年ぶりに目にする問題に少々戸惑いを感じながらも、「この問題文を声出して読んでみなさい」と娘に言いました。娘は照れ臭そうに、体を斜めに傾け、聞き取れない口ごもった声で読み出しました。

「これではダメだな。問題文に真っ直ぐ真正面に向いて、そしてはっきり声を出して読まないと、分かる問題も解けないぞ」そう言って、もう一度しっかりと問題文を読ませました。言っている私も、なぜそんなことを言ったのか、自分の言葉に、ハッとした思いでした。

問題に真っ直ぐ向き合い、じっくり落ち着いて一つ一つなぞるように読み下していくと、ひとりでに答えが導かれてくる。問題とはそのように出来ているのか、ということがこの年齢にして今さらながら気付かされたような気がしました。

世の中には様々な問題課題が無限に存在しています。数学の問題解決だけが特別な解答方法ではなく、世の中に存在する様々な社会問題の解決方法にも、まさしく相通じるものがあるのではないかと感じたところであります。

それら問題課題の解決に向け、多くの人々が日々真正面に向き合いながらも悪戦苦闘を繰り返しているのが現実です。しかしそこに問題が提起されている以上、必ず問題は解決されるのです。答えの無い問題など世の中には存在しません。なぜなら「答えは問題の中にある」からです。

重要なのは、問題に取り組む姿勢ではないのかと改めて感じたところでありました。

広報あさひまち 2010年3月号より

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更新日:2019年03月29日