2010年4月_温故知新
受け継がれる歴史 それは私たちの生きる指針
この3月30日、町史編纂委員、編集委員、専門員の方々、そして多くの関係者の方々の永年に渡るご尽力により、「朝日町史下巻」を発刊することができました。平成19年に上巻が発刊され、平成12年度から始まった町史編纂の事業が、ここにめでたく完成のはこびとなりました。昭和46年から町史編集資料編の事業がスタートしてから実に約40年という膨大な時間と労力とたゆまざる委員の方々のご努力を思う時、一言では言い尽くせない感謝と御礼の気持ちで一杯になります。その努力の結実、上下二巻の朝日町史は、正に私たち町民にとって未来永劫の宝となり、永くこの地に生き続ける後世の方々にも、きっと生きる指針、寄る辺となるものと信じております。
それは、私が小学6年の春休みの事、友だちの一人が、薄茶色にけぶる一片の土器のかけらを大事そうに見せてくれました。その渦巻き模様の肉厚のかけらは何千年も前にこの地に住んでいた人たちによって作られた縄文式土器でした。そんな途方もない昔の人たちが作った土器を手にした瞬間、古代人と異次元の中で時間と空間を共有しているような不思議な感覚に襲われました。私もなんとしても土器の破片を探してみたくなり、その友だちと二人で、最上川近く清水(すず)の畑の中を夢中になって探した記憶が昨日のことのように思い出されて来ます。
今、この地に生を受け、生き続ける私たち。何千年も何万年もの永い永い歴史の上にしっかりとした土台となって受け継がれてきた、大切な大切なふるさとを、次の代、そしてまた次の代へとしっかりと伝えていかなければならないと強く感じたところでありました。
広報あさひまち 2010年4月号より
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更新日:2019年03月29日