2010年5月_「礼に始まり、礼に終わる」

「運」をも導く常日頃からの真摯な姿勢

32回目を迎える「朝日町長杯争奪剣道錬成大会」が満開の桜咲き誇る4月29日、県内外から小中学生男女合わせて147チーム、約1,000人の選手の皆さんの参加をいただき開催され、町内二会場で熱戦が繰り広げられました。

「礼に始まり、礼に終わる」剣道そのものもさることながら、それ以前に人としての人格形成を重んじる武道の精神そのままに、開会式においても、きちっと背筋を伸ばして正座し、話をする人の方に射るような視線で注意深く傾聴する姿勢に、今回も深く感じ入るものがありました。

運がいいとか悪いとか、私たちは何気なしに使うことがあります。その時々の状況を、自分ではどうすることもできない「運」として片付け、あたかもその結果(責任)が「運」や「天」にあるような言い方をしてしまう事が往々にしてあります。

今から十数年前、ある講演会でこんな話を聞きました。それは、交通安全の話の中でよく引用される「ヒヤリハットの法則」。一つの重大事故に至る前段には29の軽微な事故があり、そこに至る前段には300のヒヤリまたはハットすることがらが存在する。このように一見偶然に起こるように思われる重大事故についてもこの因果関係を示す法則があてはまるのだそうです。逆に言えば常日頃からヒヤリまたはハットすることを減らすことにより、重大事故を未然に防ぐことができるのだということになります。

これを別の角度から当てはめてみると、確かに「勝負は時の運」と言われることもありますが、自らに「運」を導く常日頃からの真摯な姿勢があって初めて、勝利の女神も吾に微笑むことになるのではないかと、彼の少年剣士たちの姿を見て思ったところでありました。

広報あさひまち 2010年5月号より

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更新日:2019年03月29日