2010年11月_「米作り」と「地域づくり」
「常盤楯山を整備する会」故郷を愛する人々の思い
「寒くないか」「調子はどうだ」毎日田んぼに通い、稲に向かって声をかける。「暑くないか」「ご苦労さん」そして実りの秋。「よくがんばってくれました」「ご苦労さん」「ありがとう」一本一本手にとって、一粒一粒手に触れて、稲とふれあい語る姿。それは本当の会話でした。稲と語る。愛おしいほどの思いを寄せて語る姿は、まるで成長した我が子を抱きしめる親の眼差しそのものでした。「一生懸命に稲と向き合えば、稲もそれに応えてくれる」米作り名人宮城県登米市在住石井稔氏の言葉です。
10月31日、常盤地区の「楯山を整備する会(佐竹昇会長)」主催の東屋上棟式並びになめこ祭りに参加させていただきました。昨年の常盤区での「町長と語ろう」の座談会の席上、当地区の一人のお父さんの言った言葉が今でも耳から離れません。「私たちが一生懸命整備した楯山公園に、自分の子どもたちと一緒に登って、私たちの故郷『常盤』を子どもたちにも見てもらい、しっかりと自分の故郷を自分の目と心に焼き付けてもらいたいんです。大人になって、たとえ故郷を離れたとしても、自分の故郷の姿、風景をいつも心に抱きつづけることができる、そんな人間になってもらうため、私たちは頑張っているんです」この言葉を聞いた時私は感動で一杯になりました。その思いがまさに地域全体の思いとなって、この3年間延べ800人のボランティア活動として現在もなお続く「楯山整備」。この故郷を愛する思いと頑張りに、心から拍手を送り感謝を申し上げます。
「米作り」そして「地域づくり」深い愛情が支えとなった二つの話に私は深く相通じるものが感じられてなりませんでした。
広報あさひまち 2010年11月号より
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更新日:2019年03月29日