2011年9月_「心の通う棚田の風景」

優しい笑顔に 素敵な時間

「椹平の棚田、見でみっだいちゃあ」と言う母の願いを、忙しさにかまけてなかなか叶えてあげることが出来なかった、そんな八月末の日曜日の午後。役場から自宅に帰り、「どれ、ばあちゃん、棚田見に行ってみっか」と急に思い立ったように、椹平の棚田に向けて車を走らせました。

駐車場に着くと、隣接した東屋の一隅で、地元のお母さんたちがすでに訪れていた方々を相手に、楽しそうに話をされていました。駐車場からさらに一本松公園に続く坂道を、汗を拭きふき、足元を気づかいながら、ゆっくりゆっくり一本松公園の頂を目指しました。

一本松公園の天辺から見下ろす棚田もまた格別で、心地よく肩口を吹き過ぎる風は、暑さの中にどこか秋の気配を漂わせていました。そして見渡すばかりの青空は、頭を垂れ始めた緑色の棚田を、爽やかに映し出してくれました。

私たちが棚田を眺めていたほんの小半時の間にも、車やバイクで、家族連れやカメラを手にした方々など、入れ替わり立ち替わり棚田を訪れて下さいました。

「休んでいがっしゃい」「一服していがっしゃい」優しい笑顔に誘われ、地元のお母さんたちと話をしながらくつろぐ人たち。

「ここに来てくれるお客さんたちと、話するのが何よりの楽しみだ」と笑顔で話す地元のお母さん。畑で採った赤や黄色のスイカを差し出し、さらに自家製の甘くておいしいりんご煮を「どうぞどうぞ」と勧めてくれる、そんなあったかい心にふれて、過ぎゆく夏の日の午後がまたとない素敵な時間となりました。

広報あさひまち 2011年9月号より

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更新日:2019年03月29日