2013年5月_挑戦は終わらない 限界を超えた感動

挑戦は終わらない 限界を超えた感動

ある新聞を読んでいたら、こんなコラムが載っていました。「三十センチの錦鯉は一メートルにもなるが、五十センチの水槽で飼えば、ずっとその大きさで生きている」その真偽のほどは確認できていませんが、確かにそういうこともあるだろうと、素直に納得させられるものがあります。

私たちは日頃から、現在の生活が当たり前だと思い、当然のこととして日々の暮らしを送っています。そんな状況にあって、たまたま外からの新しい視点に触れた時など、私たちが当たり前だと思って見過ごしてきたものの中に、それまで気づかなかった素晴らしさや価値を再認識させられ、時に驚き、また誇らしい気分になったりします。

さらに、私たちは能力の限界についても考えさせられることがあります。「自分の能力の限界はここまでだ」「自分はここまでしかやれない」実際に挑戦し壁に当たって跳ね返されてきたのならまだしも、全力も出し切らず、「ああ、これが限界だ」と、妙に落ち込んだ風を装い、自分で自分を納得させようとする、そんな心の弱さが人間にはあります。

国民栄誉賞を受けた長嶋茂雄元巨人軍監督と松井秀喜選手の様子がテレビ画面に映し出され、それを見た何万人もの人たちは、きっと彼らの姿に勇気づけられたことでしょう。松井選手が始球式のボールを投げ、内角高めに浮いたボールを左手一本でバットを振り抜いた長嶋監督。キャッチャーを務めた原監督が思わず立ち上がり驚き震えたようにボールをキャッチ。その一人ひとりの表情が、なんと和やかで素敵な表情に映ったことでしょう。「チャレンジは限界を超える」という、病に立ち向かう無言の教えに、「やっぱり、長嶋はやってくれた」と、思わず心の中で叫んでいました。

人はどんな境遇にあろうと、必死に精一杯がんばっている姿を見ると、胸の底から感動が溢れてくるものです。

広報あさひまち 2013年5月号より

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更新日:2019年03月29日