2013年10月_「転んだら立ち上がる」挫折と試練を乗り越えた時初めて人間は真の成長を遂げる
挫折と試練を乗り越えた時 初めて人間は真の成長を遂げる
私たちの子どもの頃は、運動会の徒競争で転ぶ子どもが必ず何人かおりました。今年の運動会はどうだったでしょうか。
開会式の祝辞の中で「たとえ途中で転んでも、最後まであきらめずがんばってください。」そんな言葉を投げかけます。「言うは易し、行うは難し」正しくその言葉のように、通り一遍ではいかない、その場にあった一人の少年にとっては、一生の一大事なのです。
悔しさと擦り傷にじむ膝株の痛さをこらえ、遠く先行く友の背中をおぼろに見ながら、歯を食いしばり少年は走り続けた。様々な思いが心の中でごちゃ混ぜになり、周りの歓声も何も聞こえず、時間だけが過ぎて行った。気が付いたら、もうとっくに家に帰り、ひとり茶の間で、何も考えずテレビの画面を見つめていた。はっと、われに返り、少年は家を飛び出し、誰もいないグラウンドに立ち、日も暮れかかり静まり返ったグランドを、全速力で駆け抜けて行った。誰もいないと思っていた木造校舎のガラス窓に、先生の見つめる視線があることなど気付かずに、少年はそのまま走り去り、家に帰って行った。そんな情景が浮かんで来ます。
人は誰でも生きていく中で、様々な挫折と試練を経験します。転んだら立ち上がる。それは辛く、苦しいことかも知れません。しかし、あきらめず、真面目に粘り強く続ける努力の積み重ねによって、必ずや遙か彼方の高く険しい壁をも乗り越えられるのです。そうした強い信念を持って、挫折と試練を乗り越えた時、初めて人間は真の成長を遂げるものだと思います。
広報あさひまち 2013年10月号より
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更新日:2019年03月29日