2013年11月_「稔りの秋、芸術文化の秋」
積み重ねられた努力が年輪となって、今、稔る時
いよいよ朝日町りんごの主力「ふじ」の収穫が最盛期を迎えました。里々のりんご農家の軒先には幾つものコンテナが重ねられ、あたり一面りんごの甘い香りに満ちています。町にりんごが入植されてから120有余年。先人の苦労と努力の歴史の中に築かれてきた朝日町りんご。今年もそんな活気溢れる季節となりました。
先日、11月3日に開催された朝日町芸術文化祭の式典に於いて、大谷の鈴木記念子さんが永年にわたる茶道の普及と後進の指導育成に尽くされた功績により、朝日町芸術文化協議会の安藤直良会長から「あさひ芸術文化功労賞」を受賞されました。
創遊館ホールでの鈴木さんの受賞の挨拶を、私はステージ傍で見させていただき、深い感銘を受けました。演台の前に静かに進まれ、持ってくるされた小ぶりの扇子を手に取り、演台の上に静かに置かれたのです。それはまさにお茶のお手前を頂く時と同じ所作でありました。そして和紙にしたためられた文を元に、静かさの中にも凛とした気品のある姿勢で、穏やかに挨拶をなされました。その所作仕草が実に穏やかで、お人柄をそのまま表しておられると感じたところでありました。
長年の稽古で培われた茶道の精神が、その型と心を一にして、その人の人格そのものを形作っている、そのような生き様を教えられた思いです。
積み重ねられた努力が深く深く根を張り、歳月の年輪を刻み、それが人を作り、地域の力を作り、伝統となる。まさしく世に誇れる朝日町りんごがそれであり、朝日町の芸術文化がそれであると思います。
広報あさひまち 2013年11月号より
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更新日:2019年03月29日